人気ブログランキング | 話題のタグを見る

JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

プライド 第3話

「だ、だいじょうぶ。…あの、これ!」
その大きな手が私の手に触れた瞬間、今まで感じたことないくらいドキドキした。
「あ、じゃあね!」
「え、お客様!コーヒー!」
その人は私に紙を渡すと、ものすごいスピードで走り去っていってしまった。


彼の感触がまだ残っている自分の左手に収まっている紙。
ドキドキしつつも、仕事が終わるまでおあずけにすることにした。


家に帰ると早速、ドキドキしながら紙を見た。


きのうは、ごめんなさい。
えらい人におこられましたか?
ぼくは、パク・ユチョンといいます。
きみのなまえは?
ともだちになりませんか?

パク・ユチョン
090-〇〇〇〇-〇〇〇〇
*****@softbank.ne.jp


連絡先が書いてある!
わ、私騙されてないよね?
うそ…。

「パク・ユチョンさん…ていうんだ。ユチョンさん…。い、いやいきなり下の名前は馴れ馴れしいよ!」

信じられない。
だって、あんなカッコいい人が私なんかに…。

大学進学のために田舎から東京に出てきて一人暮し。
希望の大学に行けたのは嬉しいけど、大学とバイトになかなか慣れなくて少し心細かった。

でも、週5で入っているバイト先で彼に会えるのが、楽しみだった。
背が高くて、綺麗な整った顔立ち。
全然話したことないけど、優しそうな雰囲気が漂ってきてた。

それが昨日思いがけない形で彼に関われて…。
…信じられない。

「と、とりあえず、メールしよう。」

私は震える手でメールを打ち始めた。


つづく
by rin1119a | 2013-09-01 20:21 | プライド