JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

プライド 第48話

「独身コンビの未来に乾杯!」
大学時代の友達に会うために、寺川が名古屋にやってきた。
そうとくれば、愛知勤務の俺には寺川と飲むという選択肢しかない。同期の俺たちは、数年ぶりに一緒に飲むことになった。

「うーん!やっぱりビールはいいねー!」
寺川は、数か月前に付き合っていた彼氏と別れたらしく、俺たちは二人揃って完全な独り身になってしまった。
「だよなー!ビールと枝豆最高!」
見かけに似合わず飲みっぷりの良い寺川と共に、楽しく飲む。
まあ、銀行で働いていると、酒でも飲まなきゃやってられない。だから、自然と飲みっぷりも良くなるんだろうけど。


*****

「てか、お前なんで彼氏と別れたんだ?いい人だったんだろ?」
酒もつまみもすすみ、気分が良くなったところで俺は尋ねた。

「うーん…なんでだろうね(笑)…うん。間違いなくいい人だったよ。私にはもったいないくらい。優しいし、一緒にいるとホッとしたし。」
元彼の話をする寺川の表情には、どこか違和感があった。
数か月前に昼飯を一緒に食ってた時に、元彼(その時は付き合ってたけど)の話を少ししていたが、その時に感じた違和感と同じものを感じた。

「…なぁ…お前さ、その人のこと好きだったのか?」
「なにその質問(笑)?好きだったよ。優しくて素敵な人だったし。」
俺の感じていた違和感…。
寺川は、どこか他人事のように元彼の話をしているんだ。

のろけ話をされてもムカつくだけだが、寺川はあまりに淡白過ぎる気がする。
昔の彼氏の時とはあまりに違いすぎるように思う…。


「ねぇ…深田くんは、昔つきあっていた人に貰ったものとか捨てる?」
少しボンヤリしていた俺に寺川は尋ねた。
「うーん…嫌いになって別れたとかじゃなかったら、捨てられないな…。急にどうしたんだ?」
「ううん。ちょっと聞いてみたかっただけ…。」

もしかして…
「なあ…お前もしかして…まだ昔つきあってた奴のこと…あの彼氏のこと…」
「ちょっと待ってよー(笑)なんでみんな昔の話を持ち出してくるのかなー(笑)今日会った友達にも言われたー(笑)」
寺川はそう言って笑うと、グラスに半分以上残っていたジントニックを一気に飲み干した。

「そう言いたくなるような話を、お前が出してきてるんだろー(笑)」
「えー(笑)じゃあこの話やめる(笑)深田くんの武勇伝の話にしよー!」
寺川は笑って話題を変えた。


*****

俺は、寺川の昔の彼氏のことを詳しくは知らない。話も特に聞いたことはない。
一度会ったことがあるだけだ。

入社1年目の2月に、俺は当時付き合っていた彼女と別れた。
原因は彼女の浮気。
仕事が大変だった俺は、ほとんど彼女に構えなくなり、それが原因で彼女は浮気に走ったんだ。

仕事では柳田に毎日罵倒され、おまけに彼女に浮気され…。
そのストレスを飲むことでしか忘れられなかったんだ。

別れを告げられたその日、一人で飲んだくれていた俺は、真夜中の交差点で大の字になって寝転び、泣き叫び、嘔吐し…。
いつ警察の世話になってもおかしくないような泥酔状態で、俺はなぜか寺川に電話を掛けていた。

寺川は、俺を心配してすぐに車で駆けつけてくれた。その時に寺川と一緒にやってきたのが、寺川の彼氏だった。
寺川の彼氏に車まで運ばれ、車の中で俺はさらに泣きわめいた。

寺川とその男はとてもお似合いだった。
もちろん、寺川は俺を運ぶために彼氏を連れてきたのだろう。今になればわかる。
でも、その時はそんな二人を見ていると、彼女と別れたばかりの悲しみが増幅するばかりだった。

だけど、寺川の彼氏はそんな情けない俺に呆れることなく、「大丈夫ですか?あともう少しであなたの家に着きますから。ゆっくり休んで。」と優しく声をかけてくれた。

まあ、そんな情けない事件で会っただけだ。…会ったというか世話になったんだけど…。
だから、名前も顔も全く覚えていない。…俺は泥酔してたし。


*****

「山本くん起業したんだ!知らなかったー!」
「俺も最近聞いたんだけどな。」
俺たちの話題は、他の同期たちの話になっていた。
「でも、元気にしてるみたいでホッとした。」
俺たちの同期の山本は、2年目の終わりに鬱になって辞めた。
銀行は離職率が高いから、他にも辞めた同期はたくさんいる。
でも、辞めたとはいえ、一緒に銀行で頑張っていた仲間だ。やっぱりどうしているかは気になる。

「そうだなー。あいつのいた支店の支店長は、柳田並みに酷かったみたいだからな…。」
「…柳田支店長並みに酷いって相当だよね…。」
「だな。てか、俺たちよく辞めなかったよな。」
「そうだねー。私、大阪にいた頃が一番辛かったもん。ホントに辞めたかった。」
「俺も(笑)でもさ、最初が柳田だったから、そのあとに会った上司はみんな仏に見える(笑)3年目で博多に行ったけど、博多の支店長が人格者すぎて最初騙されてるかと思ったし(笑)」
「わかるー(笑)私も、大阪のあと釧路支店に行ったけど、あそこは天国だった(笑)支店長次第で、ホントに支店の雰囲気変わるよね。」
「だよなー。柳田カスすぎるだろ。強引な営業強制しすぎだし、お客さんが金にしかみえてないんだろうな…。」

俺がそう言うのを、寺川は静かに聞いていた。
急に黙りこんでしまった。
「ん?どうした?急に静かになって…。」
「あ、ごめん。何でもないよ。大阪にいた頃のことをちょっと思い出してただけ…。」

「…お前…まさかまだ藤原社長のこと気にしてるのか?」
「…気にするに決まってるでしょ?私のせいで…」
「それ以上言うな!あれはお前に責任ないだろ!お前はお客さんのこと考えて必死に頑張ってただろ!」

あれは、寺川には何の責任もない。あんなことになったのは、柳田が原因なんだ。
それなのに…寺川は今でも自分を責め続けている。
お前、気が優しすぎるんだよ…。


俺は、さっさと話題を他の同期に戻した。そして、俺たちは朝まで楽しく飲みあかしたのだった。

つづく
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Commented by my-my012 at 2013-10-02 13:27
周りから見てもわかるぐらいまだ美桜はゆちょんオーラをまとってるのかな…

美桜の辛いこと‥‥お客様が‥‥
うぅ~ぅ~ 辛い(T^T)

ごめんね、いちいちうるさくて(^。^;)
Commented by rin1119a at 2013-10-02 23:12
まゆさん♪
まとっちゃってますねー(;_;)
とっても辛いんですよ、美桜(´・ω・`)
コメントありがとうございます\(^o^)/次あげました\(^o^)/
by rin1119a | 2013-10-02 13:11 | プライド | Comments(2)