JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

プライド 第51話

*2015年4月 東京*

とうとうCエンターテイメントに初訪問する日がやって来てしまった…。

ううん!何考えてるの!?
これは仕事だし、彼とは5年近くも前に終わってるの!
余計なことは考えない!
Cエンターテイメントの日本支社を全力でバックアップする!
そのことだけ考えるのよ!

それに、Cエンターテイメントに訪問しても、彼に会うとは限らない。
この仕事を始めてから6年経つけど、接する相手は社長か経理担当の方ばかり。
それ以外の社員さんには、訪問してもほとんど会うことはない。
だいたい彼は韓国でたくさん仕事あるし、日本支社に来てる暇なんかないはず。
うん、そうに決まってる!


*****

「TKB銀行東京支店の寺川です。」
「あー待ってたよ!Cエンターテイメント社長のシンです。こんな散らかった所で申し訳ない。とりあえず、遠慮せずに座って。」
「ありがとうございます。失礼します。」
シン社長と名刺交換をし、私たちは席に座った。


「へぇー!大学はT外大なんだ!頭良いねー!そっか、だから語学堪能なんだね。ソンさんから聞いてるよ。」
「そんな堪能なんてレベルではないですよ。シン社長の日本語くらいじゃないと、堪能なんて言えないです。」
「あははーそんなに誉められると照れるなー(笑)」

私は名刺の裏に自己紹介を書いている。
出身地・出身大学・趣味・経歴などを簡単に書いている。これをしていると、初訪問のお客様との会話をスムーズにしやすい。
新人時代に指導係の先輩から教わったことだ。

「それにしても、まだ入社7年目なのに色々なところに行ってるんだね。大阪・釧路・横浜・東京…全国飛び回ってるねー。」
「銀行員は転勤が多いんですよ。」
「へぇー…そういえばソンさんも色々転々としてたなぁ…」
なかなかいい感じ。

基本的に、初訪問で商品や経営の話はしない。
それをすると、間違いなくお客様に警戒される。お客様に聞かれないかぎり、初訪問で商品や経営の話は絶対にしない。
まずやらなきゃいけないことは、お客様に心を開いてもらうこと。それが一番大切。



*****

「いやーやっぱりソンさんが紹介してくれただけのことはありますねー!若いのに優秀だ!」
「ありがとうございます。ご期待に添えるように努力します。
早速ですが、少し最近の日本の流行についてお話させてもらってよろしいでしょうか?
もしかしたら、所属タレント様の今後の売り出しに役立つかと思いまして。」

あれ?シン社長が私の後ろの方を気にしている。誰か来たのかな。
挨拶しなきゃね。
「ん?ユチョンどうした?」
え…嘘でしょ…まさか…
「あ、銀行の方に一言挨拶しようと思って。お世話になる人だし。」
ユチョン…振り返らなくてもわかる。
声を聞いただけでわかるよ…。
だって、私はこの声が…
「あーそうだな。寺川さん、彼はウチの所属のユチョン。」
私はできる限りゆっくり振り向いた。

ユチョン…
数年ぶりに会うユチョンは、とても驚いたような表情をしている。
当たり前だけど、前より大人っぽくなった。
前は少年ぽさがあったけど、すっかり大人の男性になっている。でも、優しい穏やかな目は昔のままだ。

あ、何考えてるの!
この人は、お客様の会社に所属しているタレントさん!
しっかり挨拶すればいいの!

「TKB銀行の寺川美桜です。お役に立てるよう努力いたしますのでよろしくお願いします。」
「あ…パ、パク・ユチョンです。…お世話になります。こちらこそよろしくお願いします。」

なんとか当たり障りのない挨拶をし、私はシン社長との話し合いに戻り、ユチョンは私たちのいる部屋から出ていった。


*****


まさか会うなんて思っていなかった…。
しかも、シン社長によると、ユチョンたちは日本での活動を今年から本格化させるそうだ。
だから、生活拠点を日本にも置くことにしたらしい。
これから仕事で遭遇することがあるのかな…。

「次のお客様のところに行かなきゃ!余計なことは考えない!」
私は自分に渇を入れてから、営業車の鍵を開けた。


「美桜!!待って!」

ユチョン…

そんな私の耳にユチョンの声が入ってきた。
美桜…と呼ぶその声を聞くだけで、過去の気持ちが甦ってきてしまう。

昔と同じ優しい声…
大好きな声…

私は無視することができなくて、つい立ち止まって振り向いてしまった。

「パクさん、何かご用でしょうか?」
仕事用の口調でなんとか冷静に尋ねた。

「あ…いや…その…。これから色々面倒かけるかもしれないけどよろしく…。うちの社長本当にいい人だから、サポート頼むね…。」

「はい。もちろん、全力でサポート致します。…申し訳ありませんが、他のお客様との商談があるので今日はこれで失礼します。」
「あ…そっか…忙しいのに引き止めてごめんね。仕事頑張ってね。あんまり無理しちゃダメだよ。」
「はい。ありがとうございます。失礼します。」

私はユチョンの顔をできるだけ見ずにそう言うと、営業車に乗り込み素早く駐車場を出た。
ユチョンの視線を感じた。実際にミラーを見ると、ユチョンが佇んでいるのが見えた。
だけど、私はなるべく感じないように・見ないようにして、次のお客様との商談に向かった。

昔と変わらないユチョンの優しい声・優しい物腰を自分の頭から追い出そうとするためなのか、お客様のもとに急ぐためなのか…。
私の運転はいつもよりも荒々しくなっていた。


つづく
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Commented by ゆうママ at 2013-10-04 11:06 x
別れてしまって…辛かった〜切なかった〜
コメントできないくらいでした。
やっと再会ですね。( ; ; )
これからのお話もすごく楽しみにしてます。
Commented by shuuyuchun at 2013-10-04 11:39
再会、するとわかっていても
ドキドキした~

ユチョンが、車を見送ってる場面で、

なんか、ポゴシッタで、スヨンと再会し、
見守るハン・ジョンウと、重なり、涙出そうだったよ…

ここから、幸せにむかうよね♪
Commented at 2013-10-04 16:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rin1119a at 2013-10-04 18:57
ゆうママさん♪
こんばんは( ´∀`)
そこまでこの二人に入れ込んでくださっているなんて感激です(*≧∀≦*)
書いている私も別れのシーンは辛かったです(;_;)
やっと再会しました。これからどうなっていくのか見守ってくださいね♪
Commented by rin1119a at 2013-10-04 19:00
shuuyuchunさん♪
こんばんは( ´∀`)
実は私まだポゴシッタ見てないんです(;_;)良いドラマみたいですね( ´∀`)
ポゴシッタにもこのシーンと似たシーンがあったんですね♪早くみたいなぁ(*≧∀≦*)

幸せに向かうはずです\(^o^)/なので、見守ってくださいね♪
Commented by rin1119a at 2013-10-04 19:05
鍵コメmさん♪
こんばんは( ´∀`)
わぁ…ご主人様とのお話を聞いて私が泣いちゃいそうです(;_;)
きっと運命で結ばれているんでしょうね(;_;)
まさかユチョンと美桜の再会が現実にもあるだなんて…適切な言い方かわかりませんが、事実は小説よりも奇なり…ですね。

二人もきっと幸せになるはずです( ´∀`)なので、今後も見守ってくださいね♪
Commented by my-my012 at 2013-10-04 20:27
凛ちゃん、こんばんは♪

出逢えましたね~♡
そして2人とも気持ちは同じ‥
これから幸せに向かっていくとおもうと、俄然元気が出ます!

美桜頑張れ~ゆちょん頑張れ~
凛ちゃん、頑張って~ヽ(^0^)ノ
Commented by rin1119a at 2013-10-04 21:37
まゆさん♪
こんばんは( ´∀`)
色々ありますが、これから幸せに向かっていきます\(^o^)/応援よろしくお願いします(*≧∀≦*)
by rin1119a | 2013-10-04 10:11 | プライド | Comments(8)