JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

運命の人 第3話

「すいません、今待っていただいているお客様で…」
「悪いけど後にしてくれる?私、忙しいの。」
「申し訳ありません。」
先輩は、私の方を全く見もせずに去っていってしまった。

最近、仕事でわからないことを女性の先輩たちに尋ねても、ほとんど相手にしてもらえない。
先輩たちの手が空いている時を狙っているつもりだし、少し考えればわかることをいちいち聞いているつもりもないのに…。『つもり』だからダメなのかもしれないけど。

なんだか女性の先輩たちに嫌われているみたい…。私が要領も覚えも悪いからなのかな…。他の同期の子には、普通に接しているのに。

あ、それより…どうしよう…
お客様を待たせているのに…

「佐伯さん、どうかした?」
途方にくれている私に、支店長が声をかけてくれた。
「あ、支店長…。実は、どう対応したらいいのかわからないお客様がいて、今ロビーで待っていただいているんです。」
「どういう用件で来たお客様なの?」
「え、支店長…今お時間大丈夫なんですか?」
「俺が大丈夫かどうかより、お客さんが大切だよ。今お待たせしてるんだろ?早く対応しないと。」
「は、はい。えっと…資産運用をしたいとおっしゃっていて…」


「…なるほど。そのお客さん二階にお通しして。」
「は、はい。」
二階はプライベートバンキング(富裕層を対象にした金融サービス)専用の場所。
プライベートバンキングは、金融の知識だけじゃなくて、法律の知識まで必要とされるすごく難しい業務だ。
もちろん、新人の私はまだ一度もしたことがない。

「そんなに顔をひきつらせなくても(笑)大丈夫!プライベートバンキングの研修は受けてるんだから、実践しよう。」
「は、はい。」
た、たしかに研修は受けたし、だいたいの流れは把握してるけど…

「副支店長!佐伯さんがプライベートバンキングの対応をするので、補佐お願いします。」
私がオロオロしてるうちに、支店長は副支店長に補佐を頼んだ。

「はい。…佐伯さん、頑張れよー。気になるとこがあったら、横からフォローするし。まあ頑張れー。」
副支店長…なんか言い方が軽いんだけど。
でも、お酒が入らなかったらいい人だ(少なくとも私に対しては)。副支店長に補佐してもらえるなら、少し安心できる。
「はい。頑張ります。よろしくお願いします。」

私は、副支店長と共にお客様のもとに向かった。
その途中、女性の先輩二人のそばを通った瞬間…

「ホントに生意気ね」
「男に取り入るのはうまいのね」
「ホントに感じ悪いわねー。」

えっ…今…すごく小さい声だったけど…私のこと?
『男に取り入る』ってどういうこと?私そんなつもりじゃないのに…。


*****

うちの支店の女ども…
どうすればいいんだよ…。
最近、佐伯さんが仕事でわからないことを聞いても、女はほぼ全員まともに相手にしない。

だから、佐伯さんは自然と男に聞くようになる。すると、今度は『男に取り入る』て…お前らがちゃんと答えないから、男の先輩に聞くしかないんだろ!
…ったく…いい歳した大人がなにやってんだよ…。

一生懸命頑張ってる新人を潰す気かよ…。
最近、佐伯さんが本当に辛そうで見てられない。わからないことを聞くときなんか、めちゃくちゃビクビクしてるし…。

俺は一体どうすれば…。支店長のくせに、頑張ってる部下を守ってやれないなんて…。


*****

「深田くん?」
「…あぁ悪い。ちょっと考え事してた。」
「その様子だと、さすがの深田支店長も苦戦しているみたいね。」
「あぁ、かなりな。優秀な寺川支店長の助言がほしくてたまらねぇー。」
「またまたー(笑)…まあ、女性同士のいざこざは、女の私の方がいいかもね。いざこざ…って言っても、その新人の子は全然悪くないけど。」

今日は、近隣15支店の支店長が集まる支店長会議があった。
この4月から新店の支店長になった寺川も、当然出席していた。

久しぶりに会った寺川に、佐伯さんのことを相談している。
「あぁ。めちゃくちゃ一生懸命な良い子なんだ。だから、何とかしてやらないと…」
「そうよね…一生懸命な人が潰されるのは絶対にダメだもんね…。でも…深田くんが口を出しすぎても逆効果だし、だからといって何もしなかったらエスカレートするし…。」
「そうなんだよ。だから悩んでてさ…最近なんか、仕事に支障が出るレベルだし…。」
「そんなに酷いの!?」
「あぁ。」

さすがの寺川もかなり困っている。
だって…入社してから13年色んな奴と仕事してきたけど、ここまで幼稚な奴らはいなかったぞ。

ブーブー

お互い言葉を発しないままでいると、俺の仕事用のケータイがなった。
「あ、電話出てね。」
寺川に言われる前に、俺はすでに電話を出ていた。

「お疲れさまです。深田です。どうしました?
…………えっ!?佐伯さんが!わかりました!すぐに支店に戻ります!」

「悪い!トラブルがあった!」
「そうみたいね。気をつけてね。また話そ。」
「あぁ。時間のある時にな。」

俺は全速力で支店に向かった。
外野がうるさい…だけでは済まない大問題が発生してしまったからだ。
絶対に支店の女どもが関わってるぞ。


つづく
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Commented by fm0206ex2006 at 2013-10-30 22:01
凛さん、こんばんは☆
何なに???
茉莉子ちゃんに何があったの!!!Σ(゜Д゜)
めちゃめちゃ続きが気になるー!

Commented by sp_6002-pyc-cyoa at 2013-10-31 08:19
凛さんおはようございま~す

深田のおにいちゃんがカッコいいです♪
本編でも男前っぷり発揮してたけど、やっぱ違うな~
素敵です(*^。^*)(ユチョンには負けるけど)

茉莉子ちゃん負けるな~踏ん張れ~O( ̄へ ̄)O=З
Commented by rin1119a at 2013-10-31 10:51
タッキーさん♪
おはようございます(*´∀`)♪返信遅くてごめんなさい(..)

茉莉子ちゃんは女子社員にいじめられて大変です(;_;)どんな目にあったのやら(;_;)
Commented by rin1119a at 2013-10-31 10:54
すぱゆちさん♪
おはようございます(*´ω`*)
深田のおにいちゃんカッコいいですよね(^^)男前っぷりを発揮しております(*≧∀≦*)

茉莉子ちゃんは負けずに頑張ってほしいですねー(;_;)!
by rin1119a | 2013-10-30 21:24 | 運命の人 | Comments(4)