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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

You are my sunshine 第10話

「練習熱心だね。」
来週の発表会に向けて歌の自主練をしていたら、ユチョンさんに声をかけられた。

「来週発表会なので…」
「あぁなるほどね。熱心なのは良いけど、無理はしちゃダメだよ。発表会うまくいくように応援してるね。」
「ありがとうございます!」
ユチョンさんはそれだけ言うと、颯爽と去っていった。
今一つ何を考えているのかはよくわからない人だけど、優しい人だ。
前も励ましてくれたし。

こんなに優しいしカッコいいんだから、女の人にモテるのも当たり前だよね。
ユチョンさんは、ジェジュンオッパの大切な仲間でいい人だけど、とても女性関係が派手だ。
彼が女性とキスしている場面を3回見たことあるけど、3回とも相手は別の人だった。

いい人だけど…そういうところはちょっと…。
…ジェジュンオッパはどうなんだろう?オッパもユチョンさんみたいに色んな人とキスするのかな。
想像したら…なんか嫌な気分になってきた…。

「チェリム!」
「…わぁ!ジェジュンオッパ!」
「何でそんなに驚くの(笑)?」
「な、何でもないです!」
うわぁ、オッパのこと考えていたら、本人が来たからビックリした…。

「チェリムはもう帰るよね?送るよ。」
「…」
郵便受けに入っていた物を思い浮かべてしまった。

『ジェジュンオッパをたぶらかして!』

…さっきのダンスレッスンの後にロッカーを見たら、同じような紙と隠し撮り写真がまた入っていた。
そのうちの1枚は、この前オッパに送ってもらった時の様子を撮ったものだった。
一体どこから見ていたの?

オッパに優しくしてもらうのは、すごく嬉しいけど…。
嫌がらせは酷くなるし、このまま甘えていたら、オッパまで何か嫌な目に遭うかもしれない。

「チェリム?…今まで聞かなかったけど、最近ずっと嫌な想いしてるよね?」
えっ…オッパどうして…
「チェリムの傷ついた心に土足で踏み込むようだけど、その破れた楽譜も、補修されてるレッスン着も…全部誰かに破られたり切られたりしてるよね?」

ぐちゃぐちゃに切り刻まれたレッスン着・破られてごみ箱に捨てられた楽譜・無言電話・郵便受けやロッカーに入れられた隠し撮り写真・たくさんの汚い言葉

「オッパ…うっ…ひっく…ごめんなさい…すぐ泣き止みます…ぐすん…」
その全てを思い出して、悲しさや辛さが涙という形で溢れ出てしまった。
「チェリム、泣いていいよ。我慢しなくていいんだ。泣きたいだけ泣いて。」
そう言って、ジェジュンオッパは優しく抱きしめてくれた。
私はその温かさに甘えて泣き続けた。


*****

「そんなに険しい顔しなくても。」
「してませんよ。」
レッスン場から出ようとしたら、出入口から一番離れたレッスン室でヒョンがチェリムちゃんを抱きしめているのが見えた。
防音設備バッチリだし距離も離れているから、細かいことは何にもわからないけど。

そんな二人の様子を、エリが思いっきり眉間に皺を寄せて見ていた。

「…いくら人がいないからって、部屋の外からでも様子がわかる場所であんなことをしているからです。」
うちの事務所のレッスン室は、部屋の外からでも様子がわかるように、ガラス張りになっている。
先生とレッスン生が異性の場合、外から様子がわからない状態だと、色々問題が起こりうるからだ。

「まあたしかにね(笑)でも、それだけじゃないんじゃない?」
「…ユチョンオッパ、何を言いたいんですか?」
「いや別に。…さてと、邪魔な俺たちはさっさと外に出よう。」
「…そうですね」

エリは、人に嫌がらせをするような子じゃないから、そういう点の心配をする必要はない。
だけど…一人で抱え込むタイプだから、この子自身の辛い気持ちをうまく発散させられそうにないな…。そこが心配…。
いくらプライドもプロ意識も高くたって、この子はまだ18才だ。


*****

ジェジュンオッパ…
そんなにあの子がいいの?
私があの子に負けてる要素なんか何もないじゃない!
ダンスも歌も!

「エリ…大丈夫?」
「オッパ、私は大丈夫ですよ。」
ユチョンオッパは、ジェジュンオッパとはまた違う形で他人を気づかってくれる。

「…俺が言うことじゃないけど…」
「何ですか?」
「ヒョンにとって、エリは大切な人だよ。…自分と同じような境遇を乗り越えて頑張ってる君のことは、絶対に気にかけてるよ。」
「…大切…」
…チェリムよりも?
あの子が現れてから、ジェジュンオッパはあの子ばかりに構うじゃない!
…普通の家庭でぬくぬく暮らしてきた能天気な子に…

「うん。だから…あんまり思い詰めないで。」


*****

*発表会当日*


『何かあったらいつでも言うんだよ。』
『俺に迷惑?そんなこと気にしないの!』
『俺がチェリムを守るのは当たり前だよ。言ったじゃん?俺が守るからって。』

オッパ…どうしてそんなに優しいの?
彼は、毎日私を家のドアの前まで送ってくれる。郵便受けを一緒に開けてくれる。
こんなに私を気にしてくれるなんて…私が一流のアーティストになることしか恩返しする方法はないよね!

あと10分で私の出番。
ダンスも歌も今の私にできることは全部してやる!

「チェリム!」
「ソヒョン!」
私は、ソヒョンと同じグループでダンスと歌を披露する。
私とソヒョンを含めて5人のグループだ。使う曲は、melodicの曲。
「緊張してる?」
「うん…発表会初めてだし…。」
「そうだよね。私も何回もしてるのに緊張してるー。お互い頑張ろうね!」
「うん!」
ソヒョンはセンターだから、余計に緊張するんだろうなぁ。
…よし!頑張るぞ!


つづく
by rin1119a | 2013-11-17 17:43 | You are my sunshine