You are my sunshine 第11話
2013年 11月 17日
耳に残る印象的なイントロと共に、チェリムたちのグループの発表が始まった。
使用曲は、melodicの曲。
melodicがブレイクするキッカケになった曲で、去年の新人賞を総なめにした曲だ。
音域がかなり広く、高度な歌唱力が必要とされるうえ、歌詞が刺激的なので感情表現も難しい。
振り付けも難度が高い。
melodic本人たちも苦戦していたのをよく覚えている。
正直、この曲をレッスン生にさせるのはかなり酷だ。
最初の低音はセンターにいる女の子。上手いな。
チェリムは一番右端にいる。
!?
昨日の練習の時より明らかにダンスが良い…
振りもちゃんとリズムに合ってるし。
何より…魅せ方がこの5人の中では抜けている!
チェリムは…自分なりにちゃんと曲を解釈して自分のものにしてる。
普通なら、他の4人みたいに本物に忠実にすることで精一杯なのに…。
チェリムは、この曲をまるで自分の持ち歌のように歌っている。
*****
この子のせいで、他の4人に全く目がいかない。
ソロパートが多いから?
センターの子は歌もダンスも申し分ないのに、チェリムと一緒にいると完全に霞んでる。
この子のつんざくような切れ味ある高音は、1度聞いたら忘れられない。何度でも聞きたくなる。
それに、高音の上手さに隠れがちだけど、低音も安定して出せてる。
オーディションの時から、声量と声は良かったけど…
その時とは比べ物にならないくらい上手くなってる。
喉に頼る癖もなくなって、ダンスしながらでもちゃんとお腹から声を出せてる。
ダンスも…認めたくはないけど…また上手くなった。
まだまだだけどね!私はこんな子には負けないわ!
…技術的なことよりも…あの子が発してる得たいのしれないオーラは一体なに?
一番右端の目立たない場所にいるのに、曲が始まった瞬間彼女に引き付けられた。
私は、この子がどこのポジションにいるかなんて事前に全く知らなかったのに…すぐに引き付けられた…。
そして、引き付けられたら、他の子に目がいかなくなった…。
ガクガク…
なによ…私…膝が震えてる!?
こんな子なんて怖くないわ!私の方がずっとずっと上なんだから!
*****
チェリムは…とんでもない大器だ。
終わった後に拍手をするのを忘れるくらい、俺はチェリムのパフォーマンスに飲まれていた。
凄みすら感じるパフォーマンスだった。
あの場にいた人たちは同じ気持ちだったと思う。
チェリムたちの発表が終わった直後、『あの右端の子誰だ?』『一人だけオーラが全然違う』『化け物だ』とヒソヒソ話している声が周りから聞こえた。
今、俺は仕事に向かう車の中だけど、未だに震えが止まらない。
発表の後すぐに仕事が入っているから、チェリムに会えなかった。
早く会って、いっぱい褒めてあげたい。
…今日の発表会で、チェリムを妬む人は増えただろう。でも、俺が絶対に守る。
プルループルルー
「もしもし?」
『ジェジュン、お前…11月までに曲を作れるか?』
電話は、うちの事務所の社長からだった。
「…作れますけど…」
『よし!チェリムをデビューさせるぞ!』
「えっ!?」
『何を驚いてるんだ?あれだけのパフォーマンスをする人間を、デビューさせないわけないだろ?チェリムを見いだしたお前が一番よくわかってるだろ。』
社長…今日の発表会見てたのか…。
デビュー…あの子のパフォーマンスをたくさんの人に届けられる!
『来年の1月にデビューだ!絶対にチェリムは大ブレイクするぞ!プロデューサー、良い曲を頼むぞ!細かい話は、これからチェリムとお前と俺で詰めていこう!とにかく、曲作りよろしくな!』
「はい!」
異例の早さでデビューだな。
でも、デビューはまだ始まりにすぎない。
これからたくさんの人がチェリムのパフォーマンスに心を奪われる。俺は、その手伝いを精一杯するだけだ。
チェリム、一緒に頑張ろう!
つづく
使用曲は、melodicの曲。
melodicがブレイクするキッカケになった曲で、去年の新人賞を総なめにした曲だ。
音域がかなり広く、高度な歌唱力が必要とされるうえ、歌詞が刺激的なので感情表現も難しい。
振り付けも難度が高い。
melodic本人たちも苦戦していたのをよく覚えている。
正直、この曲をレッスン生にさせるのはかなり酷だ。
最初の低音はセンターにいる女の子。上手いな。
チェリムは一番右端にいる。
!?
昨日の練習の時より明らかにダンスが良い…
振りもちゃんとリズムに合ってるし。
何より…魅せ方がこの5人の中では抜けている!
チェリムは…自分なりにちゃんと曲を解釈して自分のものにしてる。
普通なら、他の4人みたいに本物に忠実にすることで精一杯なのに…。
チェリムは、この曲をまるで自分の持ち歌のように歌っている。
*****
この子のせいで、他の4人に全く目がいかない。
ソロパートが多いから?
センターの子は歌もダンスも申し分ないのに、チェリムと一緒にいると完全に霞んでる。
この子のつんざくような切れ味ある高音は、1度聞いたら忘れられない。何度でも聞きたくなる。
それに、高音の上手さに隠れがちだけど、低音も安定して出せてる。
オーディションの時から、声量と声は良かったけど…
その時とは比べ物にならないくらい上手くなってる。
喉に頼る癖もなくなって、ダンスしながらでもちゃんとお腹から声を出せてる。
ダンスも…認めたくはないけど…また上手くなった。
まだまだだけどね!私はこんな子には負けないわ!
…技術的なことよりも…あの子が発してる得たいのしれないオーラは一体なに?
一番右端の目立たない場所にいるのに、曲が始まった瞬間彼女に引き付けられた。
私は、この子がどこのポジションにいるかなんて事前に全く知らなかったのに…すぐに引き付けられた…。
そして、引き付けられたら、他の子に目がいかなくなった…。
ガクガク…
なによ…私…膝が震えてる!?
こんな子なんて怖くないわ!私の方がずっとずっと上なんだから!
*****
チェリムは…とんでもない大器だ。
終わった後に拍手をするのを忘れるくらい、俺はチェリムのパフォーマンスに飲まれていた。
凄みすら感じるパフォーマンスだった。
あの場にいた人たちは同じ気持ちだったと思う。
チェリムたちの発表が終わった直後、『あの右端の子誰だ?』『一人だけオーラが全然違う』『化け物だ』とヒソヒソ話している声が周りから聞こえた。
今、俺は仕事に向かう車の中だけど、未だに震えが止まらない。
発表の後すぐに仕事が入っているから、チェリムに会えなかった。
早く会って、いっぱい褒めてあげたい。
…今日の発表会で、チェリムを妬む人は増えただろう。でも、俺が絶対に守る。
プルループルルー
「もしもし?」
『ジェジュン、お前…11月までに曲を作れるか?』
電話は、うちの事務所の社長からだった。
「…作れますけど…」
『よし!チェリムをデビューさせるぞ!』
「えっ!?」
『何を驚いてるんだ?あれだけのパフォーマンスをする人間を、デビューさせないわけないだろ?チェリムを見いだしたお前が一番よくわかってるだろ。』
社長…今日の発表会見てたのか…。
デビュー…あの子のパフォーマンスをたくさんの人に届けられる!
『来年の1月にデビューだ!絶対にチェリムは大ブレイクするぞ!プロデューサー、良い曲を頼むぞ!細かい話は、これからチェリムとお前と俺で詰めていこう!とにかく、曲作りよろしくな!』
「はい!」
異例の早さでデビューだな。
でも、デビューはまだ始まりにすぎない。
これからたくさんの人がチェリムのパフォーマンスに心を奪われる。俺は、その手伝いを精一杯するだけだ。
チェリム、一緒に頑張ろう!
つづく
by rin1119a
| 2013-11-17 19:33
| You are my sunshine