面白い男 その7~昔の思い出(後編)~
2013年 11月 29日
イテテ…
飲みすぎた…俺どうやって帰ってきたんだ?
寺川の旦那と飲んでて…旦那がめちゃくちゃ強いから楽しくなってきて、俺も久しぶりにガンガン飲んで…
『美桜に変なことしてないだろうな!?』
昨日の夜の旦那の顔が甦る。
してない…けど…何度もしそうにはなった。
『色々むかつくけど…まあ…ありがとう。美桜…大阪にいた頃辛かったみたいだけど、俺は何もできなかったからさ…。深田…深田さんがいてくれたおかげで、美桜も救われたと思うし…』
こう言われた時はかなり驚いた。…やっぱり寺川が惚れた男だな…と思った。
『でも!美桜は俺の奥さんだからな!盗るなよ!』
盗りたくても盗れませんよ。
俺の好きな女は…あなたのことしか見てないのだから。
あ…メールきてる…
『深田くん、大丈夫?
昨日は、主人が色々絡んだみたいでごめんね。
でも、なんだかとても楽しかったみたいなの。もし良かったら、また相手してあげてほしいな。
いつも私たち家族に良くしてくれて、本当にありがとう。
あやめも深田くんに会いたがってるから、また遊んであげてね。
じゃあ、明日会社で(*^^*)』
あ…そうだ…
寺川と旦那の弟さんの世話になったんだった。で…寺川に絡んだよな…やべぇ…さっさと返事しよう…。
*****
「深田に勝ったぞー!!」
「兄貴も深田さんも酔いつぶれてたじゃん(笑)」
「俺の方がいっぱい飲んでたから、俺の勝ちなの!まあ、深田もなかなか強いな。また飲んでやってもいいぞ。」
また飲んでやってもいいぞ…って(笑)素直に『また飲みたい』って言えばいいのに(笑)
今朝目が覚めると、ユチョンはこう言ったの。
『………深田…ちょっと良い奴だな。』
ちょっとって(笑)
まあ、そのあと『でも、美桜もあやめも絶対に渡さないけど!』っていつもの調子に戻ったけど。
ユチョンと深田くんは、普段から何だかんだ言いつつ、楽しそうにやり取りしてるもんね。
二人ともかなりお酒飲むし、楽しかったのかな。…介抱する方からしたら迷惑だけど(笑)
あ…メールだ…
『大丈夫だ。昨日は迷惑かけて悪かった。旦那の弟さんにも伝えてくれ。
あと、昨日店で俺が言ったことは忘れてくれ。
お前の旦那の飲みっぷりが良かったから、俺も楽しかった。また一緒に飲みたい。
あやめちゃんにも会いたいな。可愛いくまのぬいぐるみを見つけたから、買って持っていく(*^^*)
また明日会社で。』
深田くんも楽しかったのね。良かったわ。
「みーおー!!!!!」
「わぁ!?何!?ユチョン!いつからいたの!?」
ユチョンに深田くんからのメールを教えようとしたら、すでに私のケータイを覗きこんでいた。
「深田に一体何言われたんだ!?あいつ!俺が先に店を出たからって、美桜を誘惑しやがって!」
「誘惑なんてされてないわよ!」
「じゃあ、何言われたんだ!?しかも、あやめにくまのぬいぐるみ!?くまのぬいぐるみを使って、あやめにアプローチするつもりだな!」
「何言ってるのよ…まだ酔いが残ってるの?」
「残ってない!」
私たちの言い争いは、しばらくやまないのだった。
二日酔いでもないのに、頭が痛いわ…。
昔の思い出 おわり
飲みすぎた…俺どうやって帰ってきたんだ?
寺川の旦那と飲んでて…旦那がめちゃくちゃ強いから楽しくなってきて、俺も久しぶりにガンガン飲んで…
『美桜に変なことしてないだろうな!?』
昨日の夜の旦那の顔が甦る。
してない…けど…何度もしそうにはなった。
『色々むかつくけど…まあ…ありがとう。美桜…大阪にいた頃辛かったみたいだけど、俺は何もできなかったからさ…。深田…深田さんがいてくれたおかげで、美桜も救われたと思うし…』
こう言われた時はかなり驚いた。…やっぱり寺川が惚れた男だな…と思った。
『でも!美桜は俺の奥さんだからな!盗るなよ!』
盗りたくても盗れませんよ。
俺の好きな女は…あなたのことしか見てないのだから。
あ…メールきてる…
『深田くん、大丈夫?
昨日は、主人が色々絡んだみたいでごめんね。
でも、なんだかとても楽しかったみたいなの。もし良かったら、また相手してあげてほしいな。
いつも私たち家族に良くしてくれて、本当にありがとう。
あやめも深田くんに会いたがってるから、また遊んであげてね。
じゃあ、明日会社で(*^^*)』
あ…そうだ…
寺川と旦那の弟さんの世話になったんだった。で…寺川に絡んだよな…やべぇ…さっさと返事しよう…。
*****
「深田に勝ったぞー!!」
「兄貴も深田さんも酔いつぶれてたじゃん(笑)」
「俺の方がいっぱい飲んでたから、俺の勝ちなの!まあ、深田もなかなか強いな。また飲んでやってもいいぞ。」
また飲んでやってもいいぞ…って(笑)素直に『また飲みたい』って言えばいいのに(笑)
今朝目が覚めると、ユチョンはこう言ったの。
『………深田…ちょっと良い奴だな。』
ちょっとって(笑)
まあ、そのあと『でも、美桜もあやめも絶対に渡さないけど!』っていつもの調子に戻ったけど。
ユチョンと深田くんは、普段から何だかんだ言いつつ、楽しそうにやり取りしてるもんね。
二人ともかなりお酒飲むし、楽しかったのかな。…介抱する方からしたら迷惑だけど(笑)
あ…メールだ…
『大丈夫だ。昨日は迷惑かけて悪かった。旦那の弟さんにも伝えてくれ。
あと、昨日店で俺が言ったことは忘れてくれ。
お前の旦那の飲みっぷりが良かったから、俺も楽しかった。また一緒に飲みたい。
あやめちゃんにも会いたいな。可愛いくまのぬいぐるみを見つけたから、買って持っていく(*^^*)
また明日会社で。』
深田くんも楽しかったのね。良かったわ。
「みーおー!!!!!」
「わぁ!?何!?ユチョン!いつからいたの!?」
ユチョンに深田くんからのメールを教えようとしたら、すでに私のケータイを覗きこんでいた。
「深田に一体何言われたんだ!?あいつ!俺が先に店を出たからって、美桜を誘惑しやがって!」
「誘惑なんてされてないわよ!」
「じゃあ、何言われたんだ!?しかも、あやめにくまのぬいぐるみ!?くまのぬいぐるみを使って、あやめにアプローチするつもりだな!」
「何言ってるのよ…まだ酔いが残ってるの?」
「残ってない!」
私たちの言い争いは、しばらくやまないのだった。
二日酔いでもないのに、頭が痛いわ…。
昔の思い出 おわり
by rin1119a
| 2013-11-29 18:30
| プライド(番外編)