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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

You are my sunshine 第18話

デビューシングル5週連続首位!
ジェジュンプロデュースの大型新人!
歌姫イ・チェリム!

ネット・新聞・テレビなどでは大々的に取り上げられている。
綺麗な衣装を着て、堂々と歌う姿をテレビでよく見かける。
自分の娘なのに…なんだか遠くに行ってしまったみたいで寂しい。

だけど…あの子が決めた道を私は応援するだけよ。
頑張るのよ、チェリム!

今日は、20時からの歌番組に出るのね…録画しなきゃ。
それから、明日発売のファッション紙にインタビューが載ってるわ。買いに行かなきゃ。


*****

「melodicに憧れて、歌手になりたいと思ったの?」
「はい。歌うことは小さい頃から好きでしたけど、歌手になりたいと思ったのはmelodicさんに憧れたからです。」

デビューシングルが発売されて1ヶ月ちょっと経った。
ビックリするぐらいのセールスで、私が一番驚いている。
毎日歌番組や雑誌の取材があって、すごく忙しい。

「テレビ初出演の日のあの堂々とした歌唱…私もテレビで見ていましたけど…本当に素晴らしかったです!」
「ありがとうございます。いつも通り楽しく歌っただけなので…」

そう…あのお披露目の日の歌が随分たくさんの人に気に入ってもらえたらしい。
でも、あの日のパフォーマンスは…即興だったし、緊張でいつもより声も出てなかったんだけど。

ジェジュンオッパからも『今日は初めてだったから控えめだったね。でも、良いパフォーマンスだったよ。』って言われたくらいだし。
オンニは泣きながら褒めてくれたけど。


*****

チェリムのデビューシングルは、同じ週に発売された大手事務所のアーティストを下して、週間売上首位を取った。
今のところ、5週連続首位をキープしている。

こうなった最大の要因は、お披露目の日の歌だ。
あのあと、番組宛に絶賛とリクエストが殺到したそうだ。
『あの可愛い女の子の歌が素晴らしかった!あの子をまた出してくれ!あの子の持ち歌を聴きたい!』

チェリムは、すっかり音楽番組や他の様々な番組に引っ張りだこになっている。

気に入らないわ!何よ!
ちょっと歌が上手いからって良い気になって!
天才?10年に一人の逸材?
ふざけないで!あんな普通の子がそんなわけないでしょ!
みんな目が腐ってるわよ!

「ミオクー目が怖いぞー(笑)」
「アリョン!笑い事じゃないわよ!あなたなら、イ・チェリムなんかより、私の方が素晴らしい逸材だってわかるわよね!?」
「…チェリムちゃん可愛いじゃん。」
「どこがよ!?」
「お前は『垢抜けない』『たいしたことない』って言ってたけど、本物可愛いじゃん。この前番組で共演したけど、笑った顔すげえ可愛かったし。」
信じられない!どこが!?

「まあ、俺としては嬉しいけど。」
「わかってるわよね?イ・チェリムをめちゃくちゃにすればいいの。こういう子は、アンタみたいな遊び人に簡単に騙されるから。好きに遊んでポイ捨てして、ボロボロに傷つけて、再起不能にしてちょうだい!」
「お前…性格最悪だな…まあいいけど。さて…チェリムちゃんどう落とそうかなー?」

アリョンにチェリムを再起不能にしてもらって…。
その前に…セットに細工でもして、体に怪我させて…。
テレビ局にパパの知り合いがいるから、少し多めにお金を払えば…。

ふん!体も心も再起不能にしてあげるわ!アンタなんか芸能界にいる資格ないんだから!


*****

そろそろ、チェリムの出る歌番組の収録が終わるな…。
「ヒョン…」
「わかってるよ(笑)チェリムのとこだろ?」
「あぁ。ありがとう。」


スタジオに着くと、ちょうど収録が終わったところだった。
今日は、久しぶりにチェリムとご飯を食べて…ん?なんだ?あいつ!?

チェリムに声をかけようとしたら、彼女の隣に男がいるのが見えた。
なんだ!?あのチャラそうな奴は!?ん?あいつ…アリョンか!

あんな野郎に関わったら、チェリムが汚れる!アリョンは女グセの悪さで有名なんだ!


*****

「チェリムちゃん、このあと何かある?」
「家に帰るだけですけど…」
「マジ!?じゃあ、俺と飯食いに行こうぜ!」
この人はアリョンさん。
人気アイドル歌手で、私の友達にもファンが多い。たしかにめちゃくちゃカッコいい。
私は…あんまり好みじゃないけど。

ご飯を食べるくらいなら…いいかな。芸能界で友達できるチャンスだし…

「チェリムは、今から俺とご飯を食べに行くから。」
どうしようか考えていると、ジェジュンオッパがやって来た。
「オッパー!お仕事もうおしまいなんですか?」
「うん!チェリムに会いたくて、早く済ませてきたんだよ。さあ、チェリム行こう。」
「はい、オッパ!…アリョンさん、お疲れさまでした。お先に失礼します。」
「え、あ、あぁ。」

オッパとご飯食べれるー!
嬉しいな!今日も仕事頑張って良かったー!


*****

『ジェジュンさんとご飯を食べに行った?アンタ何してるの!?二人の食事に割り込むくらいしなさいよ!』
「そんなこと言われたって…あのキムジェジュン相手に無理だって…」
『本当に情けないわね!しかも、まだ連絡先すら聞いてないなんて!』
キーキーうるせぇな…
本当に良いのは顔だけだよな…
てか、ぶっちゃけ、ミオクよりチェリムちゃんの方が好みなんだけど…。

ついでに、歌はチェリムちゃんの方が圧倒的に上手いぞ。ミオクも上手いことはたしかだけど、チェリムちゃんの足元にも及ばない。
芸能界で色んな奴のパフォーマンスを生で見てたら、見る目ぐらい養われると思うんだけど。

金くれるから、色々してやってるけど…マジうぜえ…。
チェリムちゃんのお披露目の日に、衣装を隠したのは俺だ。
チェリムちゃんを尾行して写真を撮ったのは、俺の後輩だ。

ミオクは、俺やレッスン生を金で釣って、チェリムちゃんに嫌がらせをしている。

でも、最近レッスン生から『もう協力できません』と言われたらしく、ミオクはかなり荒れている。

そのうえ、チェリムちゃんの快進撃だ。面白くないだろうな。
でも…あのパフォーマンスができるんだから、この快進撃は当たり前だ。
お披露目の日のパフォーマンスを生で見て、俺は感動した。

今の若手の歌手で…チェリムちゃん並みに歌えるのは…エリぐらいしかいないんじゃないか?
もしかしたら…エリでも敵わないかもしれない…。

はぁ…このミオクのヒステリーはどうすればおさまるんだか…。
こいつも、パフォーマンス良いんだから、黙って自分を磨いとけばいいのに。


つづく
by rin1119a | 2013-11-30 20:28 | You are my sunshine