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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

You are my sunshine 第25話

画面に映し出されているのは、私の部屋…何?このビデオテープ!?

『もしもし?計画は進んでる?へぇー4人も集まったの?あんな垢抜けない子がいいなんて、男の趣味はわからないわね。』
『イ・チェリムのスケジュールは知らせたわよね?あとは、局やスタジオに自由に出入りできるように、手を回しておくわ。』
『写真さえ撮ってくれればいいけど、それ以上してくれてもいいわよ。好きにしてちょうだい。めちゃくちゃにして。お礼は弾むから。』


*****

「他にもまだあるよ。君がチェリムに色々してきた証拠。セットに細工した番組スタッフと君が連絡してる様子を録った音声テープとか、君がチェリムの郵便受けに妙なものを投函してるとこを撮してるビデオも。」

ミオクは何も答えない。
ミオクが一人でこっちが複数だとフェアじゃないから、俺と一対一にした。

「…チェリムを妬む気持ちはわかる。でも、こんなことして何になるんだ?」
「あんな子の…」
「えっ?」
「あんな子の何がいいのよ!!!!みんなしてチェリムが!チェリムが!チェリムが!って!歌が上手い?あれくらいなら私だってできるわよ!あのヤロー!!!」
「ミオク落ち着いて!」

ガシャーン!

ミオクは叫びながら、周囲にある花瓶やら何やらを投げだした。俺は、あまりのことにビックリして、一瞬固まってしまった。

「落ち着いて!君だって、十分素晴らしいものを持ってる。新曲のコーラスだって、君のおかげで素敵なものになってる。」
「どうせ私は脇役に過ぎないってこと!?イ・チェリムは主役なのにー!!!エリさんもジェジュンさんもあんな子を気にかけて!あんなそこら辺にいるような子の何がいいのよ!」
俺がしっかり抱き止めてるから、物を投げたりはできてないが、それでも俺の腕のなかで暴れている。

「身の程をわきまえろって!あの子みたいな垢抜けない子に、芸能人は無理!だから追い落としてあげようと思ったのよ!」
「だから…色々嫌がらせして、骨折までさせて…その上…男を金で釣ってチェリムを無理矢理させようとしたのか?」
「そうよ!悪い!?」

バシン!!!

「何するのよ!暴行で訴えるわよ!だいたいこのテープだって盗撮と盗聴じゃない!犯罪よ!」
「訴えるなら勝手に訴えろ!たしかに、このテープは盗撮と盗聴だけど、お前のやったことだって犯罪だろ!」
女の子に平手打ちをするなんて、自分でも酷いと思う。
でも…反省するならまだしも、こんな態度よくとれるよな!
チェリムのことを考えると、思わず手が出てしまった。

「ふん!私のパパに頼めば、私のしたことなんて揉み消してくれるわ!」
「私のパパね…ははっ」
こいつの切り札は、金かパパしかないんだな。ある意味、かわいそうだな。
「何がおかしいの?怖くて頭がおかしくなったのー?」
「おかしいよ(笑)そのパパが今大変なこと知らないんだね。」
「何よ…どういうことよ!?」
「詳しくは知らないけど、自分の悪事を揉み消すのに必死だから、君の犯罪を揉み消す余裕なんかないみたいだよ?」

ミオクの父親の会社は、粉飾決算・脱税・暴力団との関わり等がマスコミに暴かれて今揺れに揺れている。
父親自身もかなり強引なやり方をしているため、父親を社長の座から引きずり下ろそう…という意見も会社内部にはたくさん出ているらしい。

「パパがまさか…そんな…でも私の犯罪が明るみになれば、melodicはどうなるの?ガタガタに崩れるわ!そんなこと社長が許すはずないわ!だから、私のしたことは揉み消してもらえるわ!」
どこまでも計算ずくなんだな(笑)
でも…残念だな、うちの社長はそんな汚いことが大嫌いな人間なんだよ!
それから、melodicのメンバーはそんなことでガタガタに崩れるほど弱くない。お前以外のメンバーは4人ともな!

「ずる賢いね(笑)でも…残念。君の負けだよ。社長にはもう君の悪事を話している。もう許可はもらってるから。君に反省の色がなければ、どうしてくれてもいいってね。」
「何よ…どうするつもりなのよ…。」
「このテープたちね、コピーなんだよねー(笑)」
「コピー?」
「そう。原物はここにはないんだ。どこにあると思う?」
「まさか…」


*****

ミオクmelodic脱退!!!
事務所解雇!!!
芸能界追放!?
親子で刑務所か!?

今、韓国中がこの話題で持ちきりになっている。
仕方ないけど、私たちmelodicの仕事は減っている。

ショックだけど…踏ん張りどころよ!ファンたちを失望させてしまった。でも、私たち4人頑張って、また良いパフォーマンスを届けなきゃ!
幸い、私たち4人に対しては温かい声をかけてくれる人は多い。その人たちの気持ちにこたえないとね。

「エリ!」
「ジェジュンオッパ…」
「大丈夫?エリたちまで叩いてるマスコミがいるから、心配で…。」
「私たちは大丈夫です。それより、チェリムはどうですか?」

ミオクがチェリムにした行為はあまりにも卑劣すぎるから、ジェジュンオッパたちはチェリムには知らせないつもりだったそうだ。
でも、マスコミはチェリムに『被害者のお気持ちを!』という質問を浴びせてくるため、知らせないわけにはいかなくなった。

大丈夫か心配だけど…チェリムに顔向けできなくて…

「なんとか元気にやってるよ。会ってあげてよ。チェリム、エリたちのこと心配してるし。」
「でも…チェリムに申し訳なくて…」
「申し訳ない?エリがなんで申し訳なく思うの?」
「…同じグループで一緒にいることが多かったのに…ミオクがチェリムにあんなことをしているなんて気づきもしないで…チェリムに辛い想いさせて…」
「何言ってるの!?エリが自分を責める必要なんてないんだ!全然悪くないんだから!」
「オッパ…」
「そうそう!社長が呼んでたよ。melodicに話があるって!」

あ、練習に夢中で忘れてた。
社長から呼び出されてたんだった。


*****

「「「「日本デビューですか!?」」」」
「そう。こんなことになったから、韓国では少し活動をセーブした方が良いと思うんだ。もともと、日本デビューさせるつもりだったけどね。」

うちの事務所の日本支社を設立した…という話は聞いていたし、デビューして2年近く経つから、もしかしたら日本デビューするかも…とは思っていたけど。

「早速、日本語の勉強を始めるぞ。デビューは7月だから頑張れよ!」
「「「「はい!」」」」

「あ、エリにはひとつ仕事の依頼が来てるんだ。ジェジュンから何も聞いてない?」
「オッパからですか?何も聞いていませんが…。」
何かしら?
「今度、チェリムがアルバムを出すんだ。」
チェリムのアルバムが私に一体何の関係が???

「収録曲のうちの1曲に参加してほしいそうだ。つまりね、チェリムとデュエットしてほしいんだって。」
「チェリムとデュエット…チェリムのアルバムで…」
「そう。どうする?引き受ける?」
チェリムのアルバムの収録曲…ってことは、オッパの作った曲かしら?
オッパの作った曲を歌えるんだ…デュエットだけど。
チェリムとのデュエットは楽しかったし…

「引き受けます!喜んで!」
「良かった!ジェジュンもチェリムも喜ぶよ!」

私は、このチェリムとのデュエットで、彼女の歌にあって自分にないものを思いしらされることになる。


つづく
by rin1119a | 2013-12-08 21:04 | You are my sunshine