JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

カテゴリ:プライド(番外編)( 31 )

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by rin1119a | 2014-12-04 21:09 | プライド(番外編)
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by rin1119a | 2014-09-02 19:13 | プライド(番外編)
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by rin1119a | 2014-08-30 15:29 | プライド(番外編)
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by rin1119a | 2014-05-16 19:20 | プライド(番外編)
「わぁ…すごい…」

ジェジュンオッパとジュンちゃんに連れてきてもらった場所は、有名な高級ホテルだった。

「ここにユチョンがいるの?」
「うん。」
「しっかり美桜ちゃんをエスコートしないと、ユチョンに怒られるから…ほら…」

そう言って、ジュンちゃんは私の左手を握った。
「ジュンスーユチョンに怒られるぞー(笑)まあ見てないから良いよね。…お姫様…どうぞ」
ジェジュンオッパは、そう言って私の右手を握った。

「ヒョンーいいのー?チェリムちゃん以外の女の子に『お姫様』なんて言って(笑)」
「えっ!?チェリムちゃんってあのイ・チェリムさん!?」
「美桜ちゃん、チェリムのこと知ってるんだ。」
「うん。この前、シン社長にお会いした時に、イ・チェリムさんを紹介されたから。」

長い手足と笑顔が印象的な可愛い女の子だった。
その日帰宅してから、私は、彼女に手渡してもらったアルバムを聞いて、鳥肌が立った。
彼女はきっと日本でも人気になる。そう確信した。

「チェリムは一流のアーティストだよ。…それから…俺の大切な女。」
今まで見たことのない優しい表情。
彼女のこと本当に大切にしているのね。

「はぁ…幸せなのは、ユチョンとヒョンだけか…俺は…うぅ」
ジュンちゃんがそう呟いた気がした。


*****

コンコン

「ユチョン、私だよ。ジュンちゃんとジェジュンオッパに連れてきてもらったの。…開けて?」

………

返事がない…
あれ?よく見ると、ドアがほんの少しだけ開いてる。

「ユチョン…入るよ………お邪魔します……ユチョン?」

恐る恐る部屋の奥へ進んでいく。

「わぁ!!!可愛い!!」
ベッドルームに入ると、思わず私は声をあげた。

ベッドが青色の可愛いお花で埋め尽くされている。
これ…ユチョンが???

「可愛い…」

ぎゅー

「ユチョン!?どこにいたの!?」
私が青色のお花に見とれていると、後ろから優しく抱き締められた。
「風呂場に隠れてた(笑)…気に入ってくれた?」
「うん!このお花すっごく可愛いね!」
「良かった…ベッドを花で埋め尽くすの大変だったんだよねー。」
「えっ!?これ、ユチョンが自分でしたの!?」
「うん!1人じゃなくて、ヒョンとかに手伝ってもらったけどね。」

ユチョンがお花でベッドを埋め尽くしている姿を想像すると、なんだか可愛い。

「ユチョンがこんなに色々してくれてるのに、私はチョコも用意できてなくてごめんね。」
「全然。チョコより美桜を食べたいし。」
「きゃっユチョン…」

ユチョンは甘く囁くと、抱きしめる力を強めて、私の首筋にキスをする。
「この花さ…ブルースターって名前なんだ。」
「ブルースター…可愛い名前だね。」
「最初はさ、薔薇にしようかと思ったんだけど、この花の方が美桜っぽいなぁーって思ったから。」
「私こんなに可愛くなんか…きゃっ!」

くるっとユチョンに反転させられて、私は彼と向き合う形になった。

「可愛いよ…美桜…」
「あっ…」

チュッ…

「ほら…キスだけでこんなに真っ赤になってさ。」
「そんなこと言わないで…もう可愛いなんて歳じゃないよ…もっと大人の女らしくなりたいのに…」
「そういう発想が可愛いんだよ(笑)」

そう言うと、彼はさらに深いキスを私に落とす。

二人の舌の絡み合う音や荒い吐息が、ますます私をドキドキさせる。

「…ブルースターにしたのはさ…もう1つ理由があるんだ…」
「なあに?」

ユチョンは、キスを止めて言った。

「信じあう心…幸福な愛…」
「えっ?」
「ブルースターの花言葉…」
「素敵…」
「美桜、まとまった休み取れる日ある?」
「え?今の時期は忙しいからまとまった休みはちょっと…」

なんでブルースターから休みの話になるんだろう?

「そうだよな…」
「急にどうしたの?」
「二人で行かなきゃいけない所があるんだ。…一緒に行ってくれる?」
「うん…どこに行くの?」
「まずは…岡山…それから韓国…」
「えっ!?」

それってもしかして…

「美桜…俺は前よりももっと美桜が好きだ。ずっと一緒にいたいんだ。だから、美桜の家族の人と俺の家族に挨拶しなきゃね。」
「ユチョン…」
「美桜…このブルースターの花言葉通り…ずっとお互いのこと信じて、愛情いっぱいの幸せな夫婦になろうよ。」

心の中が暖かい気持ちでいっぱいになる。
私…ユチョンといたら、絶対に幸せになれる。

「私…仕事ばっかりであんまり良い奥さんになれないかもしれないけど、頑張って少しでも良い奥さんになるから、私の旦那さんになってください。」
「美桜…ありがとう。…でも、頑張らなくていいんだよ。そんなに力いれちゃ、これから先長い間ずっと一緒になんていれないよ。頑張らなくても、美桜は俺の自慢の可愛い奥さんだよ。」
「ユチョン…あっ…」

私はあっという間にユチョンに抱き上げられ、お花のベッドへ運ばれた。

「美桜…サランヘ…」
「ユチョン…サランヘ…」

ブルースターのベッドの上で、私たちは何度も愛しあった。

信じあう心…幸福な愛…

この言葉通りの二人になれますように。
ううん…私たちなら絶対になれるよね。


おわり
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by rin1119a | 2014-02-14 16:28 | プライド(番外編) | Comments(2)
20時か…

今日は一日早いけど、美桜とまた付き合えてから初めてのバレンタインデーを二人で祝う。

美桜は仕事で遅くなるから、俺は合鍵で美桜の家に入って、美桜の帰りを待っている。

『厳しい要望なんだけど、お客様は私を信頼してうちの銀行と取引してくれたの。だから、絶対に叶えたい。信頼にこたえなきゃ。』

この前会った時に、そう言っていた。
仕事の話をする時の美桜は、すごくキラキラしている。

ふとケータイを見ると、美桜からメールが入っていた。


『21時過ぎには帰れると思う(^^)
いっぱい待たせちゃってごめんね(;_;)でも、美味しい料理作るから許してね。
今から支店長と戦ってくる!』

戦ってくるってw
美桜は普段はすごくのんびりしてるんだけど、仕事ではかなりのやり手みたいだ。

話を聞くと、びっくりするくらい上司にも先輩にも自分の意見をぶつけている。
あの華奢な体のどこに、そんなパワーを潜めているんだろう。

美桜のことはよくわかっているつもりだったけど、もう一度付き合えてから新しい部分をたくさん知れた。

知れば知るほど、もっともっと美桜を好きになる。
俺は、昔よりもずっと美桜が好きだ。

この気持ちを…伝えたい。
いつも伝えてるけど…もっと伝えたい。
だから、今夜俺はサプライズを用意したんだ。


*****

「融資を増やす!?寺川!お前なに考えてるんだ!?」

TKB銀行東京支店には、支店長の怒鳴り声が響き渡っていた。

そのあまりの迫力に、支店のメンバーは目を丸くしている。
でも、支店長の反応は予想通りだから、この怒鳴り声を浴びせられている張本人の私は、痛くも痒くもない。

ううん。支店長じゃなくても、他の誰に言ってもこんな反応だろう。
お客様の企業の経営状態が厳しいことはわかってる。

「お客様が新規事業をしたいと仰っています。その資金にしていただくために…」
「そんなことを聞いてるんじゃない!!!こんな業績不振の企業への融資を、こんなに増やすバカがどこにいるんだ!?誰が見ても、融資を増やすどころか、引き上げるように言うぞ!」
「支店長のご心配はよくわかっておりますが、この資料をご覧くださいませ。」
「ん?なんだこれは…」


『銀行の人間なんて皆一緒だと思ってたけど、寺川さんは違うね。』
『寺川さんは本当に凄いね。君はどの銀行よりも早く色々な情報をくれるし、こっちの話も熱心に聞いてくれるよ。』

いくら融資したくても、返せる体力のない企業には貸せない。
そんな辛い状況は、入社以来何度も経験してきた。

だけど、貸せないとすぐに決めて、突っぱねることはしたくない。
私を信頼してくれているお客様のために、できることは全てしてから結論を出したい。

そのためなら何でもする。
支店長や課長に怒鳴られるなんて、たいしたことない。


*****

『はぁ…お前本当に強情だな。…2ヶ月だ。2ヶ月以内にどうにかしろ。できなきゃ、この企業への融資増額はなし。最悪の場合、引き上げだ。』

2ヶ月…絶対にどうにかしてやる!
勝算はあるんだから!

何とか支店長を説得した私は、支店を出て、駅に向かおうとした。

…ユチョンが家で待ってる。

ユチョンは…昔と全然変わっていない。本当に優しくて、私を包み込んでくれる。
やっぱり、私はユチョンじゃないとダメだと実感する。

だって…どんなに疲れていても、彼の顔を見るだけで素の自分に戻って、リラックスできるんだもん。


「「美桜ちゃーん!」」

ん?誰?
しかも1人じゃないよね?

ユチョンのことを考えながら歩いていると、誰かに呼び止められた。

声のした方を見てみると、高級車が停車しており、その車の窓から二人の男性が私に手を振っていた。

誰?あれ?どこかで見たような?

「美桜ちゃん、久しぶりー!会いたかったよー!ユチョンとジェジュンヒョンだけに会って、俺に会ってくれないなんて酷いよー」

えっ!?

「ジュンちゃん!?ジェジュンオッパ!?」
突然の二人の登場に、私は驚きを隠せない。
「美桜ちゃん仕事お疲れー。ユチョンに頼まれて、美桜ちゃんを迎えに来たんだ。」
「ユチョンに?」

何なんだろう?ユチョンに頼まれた?

「うん!とりあえず乗ってよ!俺、美桜ちゃんと話したい!久しぶり過ぎて本当に嬉しいよー!」
「私もジュンちゃんと久しぶりに会えて、すごく嬉しいよ。」

驚きと嬉しさでいっぱいの私は、車に乗り込んだ。

ユチョン…一体何を考えてるのだろう?
何を考えていてもいい。
早く…早くユチョンに会いたい。


後編につづく
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by rin1119a | 2014-02-13 20:46 | プライド(番外編) | Comments(6)
小さい頃から、私の憧れは両親だった。

父は、アジア全域で活躍する俳優であり、歌手。
仕事が忙しくてあまり会えないけれど、いつも私を可愛がってくれる。

ちょっと心配性過ぎるけど…。
優しくて、いざという時には頼りになるカッコいいお父さんだ。

母は、バリバリのキャリアウーマン。
会社の新卒採用のパンフレットに掲載されたりしている。

でも、私の前では、すごく可愛いお母さんだ。
忙しいのに、いつも私を気にかけてくれる。
一緒にいる時間は少し短くても、私を大切に思ってくれてるんだな…って伝わってくる。

そんな可愛いお母さんは、娘の私が言うのも照れるけど、すごく美人だ。
そして、お父さんはお母さんが大好きだ。
お母さんもお父さんが大好きだ。

二人は本当に仲が良い。
…というか、ラブラブ(笑)
私も…こんなにずっと思い合える人に巡り会いたいと思う。

今の彼は…そんな人なのかな?
わからないけど…彼のことは大好きだから、彼がそんな人でありますように。


*****

「あやめー準備できたー?」
「お父さん…もうちょっと待って。」

今日は、あやめとデートだ。
新年初の日本。
美桜は仕事なのが残念だけど…あやめとおでかけは嬉しい。


パタパタ

「お父さん、ごめんね。お待たせ。」
おぉー!!さすが俺と美桜の娘!
あやめ可愛すぎるー!

生まれた頃からずっと可愛いけど、最近は急に大人っぽくなった。
髪型は違うけど、若い頃の美桜によく似てる。
大きくてパッチリした目と、透き通るような白い肌は、美桜そのものだ。

女子校に入れて大正解だな。
共学なんかに行ったら、変な男に汚される!
こんな可愛いあやめには、指一本触れさせない!

「お父さん?どうかした?この服似合ってない?」
「ううん!すっごく可愛いから見とれてただけ!さ、デートだ!」
「うん!」


*****

あやめとショッピングしたり、ちょっと遅い初詣をしたり…楽しいな。

「お父さん…荷物持つよ。全部私の物なんだから、何か一つくらいは…」
「いいの!あやめは女の子なんだから。」
あやめ優しいな。
ふふっ可愛くて優しい娘がいて、俺は幸せだな。

「パクさん!」
「あ、上原くん!」

あぁ!?誰だ!?その男は!?

「パクさん、買い物?」
「うん。お父さんと一緒に来てるの。上原くんは?」
「俺も買い物。一人だから寂しくてさ。パクさんも一人なら一緒に…」

「お父さんと一緒に来てるの…ってあやめが言ったのは、聞こえなかったのか?」
このヤロー!!!
あやめとデートするつもりだったんだな!
お前となんかさせるかー!!

「お、お父さん…落ち着いて。彼は、上原くん。塾の友達で、いつも勉強教えてもらってるの。」
なるほど…勉強を口実にあやめに近づいているんだな!!
このヤロー!!!

「お父さん、初めまして。パクさんと同じ塾に通っている、上原といいます。」
「上原くん、初めまして。あやめがいつもお世話になってるようで…でもね…君にお父さんと呼ばれる覚えはないね。」
「え?」
「お父さん!?そんなこと言うのやめてよ!…上原くん、ごめんね。お父さん、ちょっと心配性過ぎるとこがあって…」

あやめ!?何故こいつを庇うんだ!?

「いいよ。気にしてないから。…でもさ…パクさんの彼氏は苦労しそうだね。」
「彼氏だとー!!!!そんなもん許さないぞ!!!」
「お父さん!お願いだから落ち着いて!」


*****

「あやめ、アイツとはどういう関係だ!?」
「もー!塾の友達だよ!何回言えばわかってくれるの!?」

仕事を終えて家に帰ると、ユチョンとあやめが言い争いをしていた。

塾のお友達でこんなに騒いでちゃ…お付き合いしてる彼のことなんて言えないわ。

彼はとても誠実な子なんだけど…相手関係なしにユチョンは許さないだろうし…。

あやめと彼の出会いは、通学中の電車の中だったそう。
帰りの電車で酔っ払いのサラリーマンに絡まれていたあやめを、彼が助けてくれた。
それがきっかけらしい。

少女漫画みたいで素敵よね。

でも…

「変な男とは関わるな!」
「上原くんは変な男なんかじゃないよ!もー!お母さーん!お父さんどうにかしてよー!」

はあ…まったく…
深田くんと佐伯さんのとこの優輝くんにまで、警戒心を抱くだけのことはあるわ…。

今後のことを思うと、頭が痛い…。

「ユチョン!そんな訳のわからないこと言っちゃダメでしょ?あやめのお友達なんだから。」
「だってー!美桜!上原の目がニヤついてたんだ!」
「絶対に気のせい!」

彼のことは…絶対に言えないわ。


おわり
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by rin1119a | 2013-12-29 16:34 | プライド(番外編) | Comments(8)
『お母さん…あのね…ケーキの作り方教えてほしいの…』

真っ赤な顔で娘に言われたのは、1週間前。

なんとなく『お付き合いしてる人がいるのかな?』と思っていたから、特に驚かなかった。
私のリアクションがあまりにも淡々としていたから、あやめの方が驚いていた。

今年のクリスマスイブは一人か…
ユチョンは仕事だし、あやめは彼と一緒に過ごすし…

ユチョンが悲鳴をあげそうだから、あやめの彼のことはしばらくは秘密にしておかないと。

それにしても…あやめも大きくなったのね。
もう高校2年だもんね。
嬉しいけど…少し寂しい。


*****

「ただいまー」
「お父さんおかえりー!」
「優輝ただいま。」

仕事を終えて帰宅すると、息子に元気よく迎えられた。

「慎二さん、おかえりなさい。もうクリスマスパーティーの準備できてますよ。」
「茉莉子、ただいま。おっ、なんか良い匂いする。楽しみだな。」
息子から少し遅れて、妻が出迎えてくれた。


*****

「へぇーあやめちゃんに彼氏ができたんだ。」
「そうなの。この前寺川さんが言ってたの。」
「パクさん卒倒するんじゃない(笑)?」
「たしかに(笑)だから、しばらくは秘密にするみたい。」

あやめちゃんももうそんな歳か…高校生だもんな。

「あやめちゃんが中学に入った時『中高一貫の女子校だから安心安心』って、パクさん言ってたのにな(笑)」
「言ってたね(笑)でも、あんな可愛い子を男の子は絶対にほっとかないよ。」
「そうだよな。なんか、高校生になってから急に大人っぽくなったもんな。もとから可愛い子だったけど。」
「そうそう。この前久しぶりに会ったけど、また綺麗になってたもん。」

あやめちゃんは、寺川の若い頃によく似てる。
旦那があれこれ心配してあたふたするのも理解できる。父親としては心配なんだろう。

「お母さん、お父さん!」
「優輝どうしたの?もう遅いから寝よう。」
「サンタさんに会うから起きてるー!」

今、こんなことを言ってる優輝もすぐに大きくなるんだろうな。

『あやめ、深田のお兄ちゃんのお嫁さんになるの!』
そう言っていたあやめちゃんがもう高校生なんだから。


*****

「あやめ、ただいま……あ、いないんだった…」

22時までには必ず帰ってくるように言ってるから、あの子なら絶対に帰ってくる。
…誰もいない…少し寂しい。

『ママー!あやめは、サンタさんにぜーったいに会うから寝ないの!』
にぎやかな声がない。

ユチョンは仕事で毎年いないから、クリスマスイブはあやめと過ごしていた。
最近はあやめのお友達が遊びに来てくれるから、わいわい楽しかった。

ワインでも飲みますか…

ピンポーン…

誰だろう?

「はーい。どちら様ですか?」
…えっ!?ユチョン!?
でも今日は仕事じゃ…

ガチャ

「美桜ーメリークリスマス!」
ドアを開けると、昔と全く変わらない笑顔を浮かべたユチョンがいた。
「ユチョン…」
「美桜?どうした?…あれ?あやめは?」

ぎゅっ

「美桜?」
私はユチョンに抱きついていた。一人で過ごすと思っていたのに、彼に会えたことが嬉しくて…。
「ユチョン…メリークリスマス…」
「美桜…メリークリスマス」

私たちはしばらく玄関で抱きあっていた。

そのあと、あやめが帰宅してきて、私たちは3人でクリスマスイブを過ごした。

あやめが私にこっそり『私…彼とずっと仲良くしたい。お父さんとお母さんみたいに、ずっとお互いのこと思ってる関係でいたい。』と言った。

変わっていくのは寂しいけれど、ずっと変わらないものもある。
私がユチョンやあやめを思う気持ちも、ユチョンが私やあやめを思う気持ちも、あやめが私やユチョンを思う気持ちも…ずっと変わらない。

それさえあれば、私たち家族はずっと変わらない。

そんなことを感じたクリスマスイブだった。

おわり
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by rin1119a | 2013-12-25 12:07 | プライド(番外編) | Comments(8)
「あやめ、深田くんと佐伯さんが遊びに来てくれたよ。リビングにおいで。」
「嫌…深田のお兄ちゃんにも茉莉子お姉ちゃんにも会いたくない…」

深田のお兄ちゃんが…結婚するんだって…。
茉莉子お姉ちゃんと結婚するんだって。

髪の毛お団子にしたり、可愛いお洋服着たり、ママにお料理教えてもらったり…頑張ったのに…。

深田のお兄ちゃんのお嫁さんになりたくて、頑張ったのに…。
お兄ちゃんが結婚しちゃうんだ。

結婚しちゃったら、茉莉子お姉ちゃんとばっかり仲良くして、あやめと遊んでくれなくなっちゃうのかな…。

茉莉子お姉ちゃんも深田のお兄ちゃんとばっかり仲良くして、あやめと遊んでくれなくなっちゃうのかな。

寂しいよぉー!

*****

「ダメだわ…嫌だって…ごめんね、せっかく二人で来てくれたのに。」
「そっか…」
「あやめちゃん、支店長のこと本当に大好きなんですね。」
「茉莉子、支店長はやめろって言ってるだろ。」

本当に微笑ましい二人だわ。
たしかに、『支店長』は嫌よね(笑)

深田くんと佐伯さんが結婚することになった。
もちろん、私はすごく嬉しい。
あんまり表には出さないけど、ユチョンも大喜びしている。

目の前にいる二人は、本当にお似合い。
深田くんってこんな表情するんだ…ってくらい優しい表情をしている。

佐伯さんが可愛くて可愛くてたまらないんだろうな。彼女はもちろんすごく可愛いし、一回り以上も年下だったら余計に可愛いよね。

二人が結婚したのはとても嬉しいんだけど…問題は…

「あやめ、本気で深田くんのお嫁さんになりたかったみたいで…。煽った私も悪かったけど…。」
「なんだか…あやめちゃんに申し訳ないです。」
「それは全然かまわないのよ。二人はそんなこと気にしないでね。」

二人の結婚話を聞いた瞬間、あやめは完全に塞ぎこんでしまい、学校の先生からも『最近、元気がなくてとても心配しています。』と言われるほどだ。

『ずいぶん、オシャレや料理を頑張ってるわね。可愛い!』と微笑ましく思っていたけど、そこまで本気だったなんて…。

「俺が『独り身だー』とか『あやめちゃんがお嫁さんになってくれたら、嬉しい』とか言ってたから…ショックがでかいのかも…」
「まあ、そのうち、元気になると思うから、気にしないでね。」

二人にはこう言うしかないし、二人が申し訳なく思う必要も全くないんだけど…。
食欲まで落ちてるし…まるで大人が失恋したみたいになってる。

どうしたらいいかな…。
本人が自分の中で納得できるのを待つしかないと思うけど…。
あやめは、深田くんも佐伯さんも大好きだから、大喜びするかと思ったのに…。

結婚話が出るまでは、二人の仲を祝福していたのに。
『深田くんのお兄ちゃんと茉莉子お姉ちゃんが、彼氏と彼女なんだ!わぁーい!』って喜んでたのに。

恋愛と結婚は違うのね。
…ってあやめは、まだ6歳よ。

…もう一度あやめと話してみよう。


つづく
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by rin1119a | 2013-12-18 18:43 | プライド(番外編) | Comments(2)
イテテ…

飲みすぎた…俺どうやって帰ってきたんだ?
寺川の旦那と飲んでて…旦那がめちゃくちゃ強いから楽しくなってきて、俺も久しぶりにガンガン飲んで…

『美桜に変なことしてないだろうな!?』
昨日の夜の旦那の顔が甦る。
してない…けど…何度もしそうにはなった。

『色々むかつくけど…まあ…ありがとう。美桜…大阪にいた頃辛かったみたいだけど、俺は何もできなかったからさ…。深田…深田さんがいてくれたおかげで、美桜も救われたと思うし…』
こう言われた時はかなり驚いた。…やっぱり寺川が惚れた男だな…と思った。

『でも!美桜は俺の奥さんだからな!盗るなよ!』
盗りたくても盗れませんよ。
俺の好きな女は…あなたのことしか見てないのだから。


あ…メールきてる…

『深田くん、大丈夫?
昨日は、主人が色々絡んだみたいでごめんね。
でも、なんだかとても楽しかったみたいなの。もし良かったら、また相手してあげてほしいな。

いつも私たち家族に良くしてくれて、本当にありがとう。
あやめも深田くんに会いたがってるから、また遊んであげてね。
じゃあ、明日会社で(*^^*)』

あ…そうだ…
寺川と旦那の弟さんの世話になったんだった。で…寺川に絡んだよな…やべぇ…さっさと返事しよう…。


*****

「深田に勝ったぞー!!」
「兄貴も深田さんも酔いつぶれてたじゃん(笑)」
「俺の方がいっぱい飲んでたから、俺の勝ちなの!まあ、深田もなかなか強いな。また飲んでやってもいいぞ。」

また飲んでやってもいいぞ…って(笑)素直に『また飲みたい』って言えばいいのに(笑)

今朝目が覚めると、ユチョンはこう言ったの。
『………深田…ちょっと良い奴だな。』

ちょっとって(笑)
まあ、そのあと『でも、美桜もあやめも絶対に渡さないけど!』っていつもの調子に戻ったけど。
ユチョンと深田くんは、普段から何だかんだ言いつつ、楽しそうにやり取りしてるもんね。

二人ともかなりお酒飲むし、楽しかったのかな。…介抱する方からしたら迷惑だけど(笑)

あ…メールだ…

『大丈夫だ。昨日は迷惑かけて悪かった。旦那の弟さんにも伝えてくれ。
あと、昨日店で俺が言ったことは忘れてくれ。

お前の旦那の飲みっぷりが良かったから、俺も楽しかった。また一緒に飲みたい。
あやめちゃんにも会いたいな。可愛いくまのぬいぐるみを見つけたから、買って持っていく(*^^*)
また明日会社で。』

深田くんも楽しかったのね。良かったわ。

「みーおー!!!!!」
「わぁ!?何!?ユチョン!いつからいたの!?」
ユチョンに深田くんからのメールを教えようとしたら、すでに私のケータイを覗きこんでいた。

「深田に一体何言われたんだ!?あいつ!俺が先に店を出たからって、美桜を誘惑しやがって!」
「誘惑なんてされてないわよ!」
「じゃあ、何言われたんだ!?しかも、あやめにくまのぬいぐるみ!?くまのぬいぐるみを使って、あやめにアプローチするつもりだな!」
「何言ってるのよ…まだ酔いが残ってるの?」
「残ってない!」

私たちの言い争いは、しばらくやまないのだった。
二日酔いでもないのに、頭が痛いわ…。


昔の思い出 おわり
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by rin1119a | 2013-11-29 18:30 | プライド(番外編) | Comments(6)