JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

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3ヶ月ぶりに日本に帰ってきて、愛娘と二人で過ごす。
幸せな時間だな。

今日は日曜日だけど、妻の美桜は昼過ぎまで仕事だ。本当は休みだったのに、同期の深田っていう奴に頼まれたらしい。
美桜の帰りを、娘のあやめと一緒に待っている。


「えーん!ママー!」
あやめ!?どうしたんだ!?
積み木で怪我でもしたのか!?

俺がトイレに行ったほんの一瞬のうちに、あやめが泣き始めた。
俺は、光の早さであやめのそばに戻った。

「ん?あやめ、どうした?積み木で怪我したの?」
「ぐすん…ママー!ママー!」

あ…そっか。美桜に会いたいのか。
今日は一日中美桜と一緒にいれると思ってたのに、いきなり美桜に仕事が入ったから…。お昼までとはいえ、寂しいよな。まだ二歳だし。

あやめ…こんなことになったのは、深田のせいなんだぞ。深田が美桜に仕事頼んだからだ。
深田、お前のせいで俺の可愛いあやめが泣いてるじゃないか!

どうしようか…。
今は12時か。
美桜を迎えに会社まで行くか。そしたらすぐに会えるし。
さすがに、会社の中には入れないだろうけど、近くのカフェであやめと二人で美桜を待とう。

「ママー!」
美桜に会いたくて泣いているあやめに、俺は語りかけた。
「あやめ?ママのお迎えに行こっか。」
「ママのおむかえ?」
「うん。お仕事で疲れているママを、迎えにいってあげるんだ。そしたら、お家で待つより早くママに会えるよ。」
「ママに会えるの?…あやめ、ママのおむかえいくー!」
「よし!じゃあ、車でママのお迎えに行こー!」
「行こー!」

泣いていたあやめも、すっかり上機嫌になった。
俺も早く美桜に会いたいし、ちょうどいい。美桜の仕事が終わったら、そのままドライブかあやめの好きな動物園に行こう。

俺は美桜にメールを打ってから、出かける準備をした。

俺のこの行動のせいで、あやめとあの男を会わせてしまうなんて思ってもなかった。


*****

あー疲れた…。

説明会午前の部が終わり、会社近くのカフェで休憩している。

本社勤務になったのはまあ嬉しかったけど、何でよりによって採用担当なんだよ…。
忙しいし、人手足りないし…。
これなら営業してる方がよっぽどいい。

今日も、新卒採用説明会に参加予定だった奴がいきなりキャンセルしやがったから、寺川に泣きついて何とかしてもらった…。

しかも、今日は寺川の旦那が韓国から帰ってきていて、久しぶりの家族水入らずの時間だ。なのに、久しぶりの家族3人の時間を妨害してしまった…。
寺川と旦那とあやめちゃんには本当に申し訳ない…。

あやめちゃんは、寺川の子供。
寺川に似たパッチリした目が印象的だ。めちゃくちゃ人懐っこくて、俺にも「深田のおにいたん」と言ってなついてくれている。
おにいたん…なんて呼んでもらえるような年齢でもないが。

あー午後の部嫌だー。
午後の部が終わっても、仕事山ほどあるし…。
眠気を飛ばすために注文したブラックコーヒーを飲みながら、俺は憂鬱な気分になっていた。


「あ、深田のおにいたんだー!」
え、この声は!?
店の出入口の方から俺を呼ぶ声がした。

声がした方を見ると、思いっきり眉間に皺を寄せている寺川の旦那がいた。
そして、寺川の旦那に抱っこされているあやめちゃんが、満面の笑みで俺に手を振っていた。


日曜日の邪魔者(後編)につづく
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by rin1119a | 2013-10-12 19:55 | プライド(番外編) | Comments(2)

ちょっとだけアップ

お休みするとは言ったけど、今日は暇なのでつい思いつきの話をアップしちゃいました(^_^)

ガッツリ連載ではなく、展開に頭を悩ませるものでもないので、これくらいなら特に負担なく書けちゃいました(*´ω`*)

なので、とりあえずアップ(^o^)

ユチョンが美桜&あやめちゃん好きすぎて、深田くんに敵意メラメラです(笑)
挙げ句の果てに、ドSにしすぎて美桜を泣かせる(笑)

ユチョンが美桜にどんなことをしたのかは皆様のご想像に任せますw
自分の想像を形にしたいなぁーとは思うのですが、恥ずかしくて書けない(//∇//)自分がドMなことバレちゃうし(笑)

まあ、エッチなお話は、そういうのの大家にお任せしましょう(о´∀`о)

今日アップした『娘との朝』は、今後アップする『面白い男』へつながっていく予定です☆
まあ、『娘との朝』を読んでいなくても、『面白い男』を読むには何の問題もありませんが。
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by rin1119a | 2013-10-11 16:24 | ブログ関連 | Comments(2)
「パパーあちょぼー!」
うぅ…ん?もう朝か…。

チュッ
「パパー起きてくだちゃーい!」
妻によく似た可愛い娘からのキス。
これで起きずにいられるわけがない。

「あやめーおはよう。」
チュッ
「パパーごはんたべよー」
「うん。食べようね。」


*****

あやめと一緒に朝ごはんを食べる。
3ヶ月ぶりに会う娘はとにかく可愛い。美桜にそっくりな大きな目も、ぷにぷにのほっぺも全部可愛い。
やっぱり、俺のあやめは世界一可愛いな。

「パパーママはおちごと、いちゅおわるの?」
「お昼までだよ。ママのお仕事終わったら、3人で遊ぼうな。」
「うん!パパとママとあやめと、深田のお兄たんとあちょぶー!」

深田のお兄たん!?
深田の奴、美桜だけじゃなくてあやめにまで!

「…あやめは、深田好きなの?」
「ちゅきー!だいちゅきー!」

だいちゅきー!…て深田の奴!
昨日、美桜が深田の話を楽しそうにしてたのにも、腹が立ったけど、あやめまで…。

昨日美桜には、たっぷり俺の愛を教えてあげた。
ずっと焦らしたり、自分からおねだりさせたり。恥ずかしそうにおねだりする姿や、俺の言葉に恥じらう姿…。
そんな姿が可愛すぎて、つい苛めすぎてしまった。美桜が泣いちゃってからは、いつも通り甘く優しく抱いた。

泣いちゃったのには焦ったけど、深田の話をあまりに楽しそうにするからつい…。
だって…ただの同期にしては仲良すぎだし!
それに、深田が美桜を見る目も怪しいし!

「パパー?どうちたの?」
あやめの前で考え事をしてしまった。
「ん?何でもないよ。…あやめは、パパ好き?」
「うん!パパちゅきー!あやめ、パパだいちゅきー!」
「パパもあやめ大好きだよー!」

チュッ

可愛い娘にキスを落とした。
「あやめもパパにチューするー!」

チュッ
「ありがとー!あやめ?チューはパパとだけだよ。深田とは絶対にダメだよ。」
「どうちて?」
「どうしても。あやめは、パパとしかチューしちゃダメって決まりがあるの。」
「わかったぁー!あやめ、パパとだけチューするー!」


美桜がいなくて寂しいけど、あやめと二人で幸せな朝の時間を過ごしていた。


おしまい

*****
エピローグの翌朝の話です(^_^)
思いつきで書いてみました♪
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by rin1119a | 2013-10-11 11:52 | プライド(番外編) | Comments(2)

ようやく完結

ふぅ…プロローグとエピローグ込みで65話ですか(笑)長かった(笑)

でも、完結させることができてホッとした反面、寂しい気持ちも…。書いていると、作者の私がユチョンも美桜もみんなのことを好きになってしまって…書くのすごく楽しかったです(*^^*)

そして、書くのがさらに楽しくなったのは、読んでくださった皆さま・コメントをくださった皆さまのおかげです(*≧∀≦*)
本当にありがとうございました(*´∀`)

少しお休みしてから、次の話にいきたいと思います(^o^)


*これからの予定*
★You are my sunshine
連載・プライドのアナザーストーリー
ジェジュン主役

★タイトル未定
連載・プライドのアナザーストーリー
深田くん主役・需要があるのか心配です(笑)

★素直になりたい(仮)
連載・完全新作
ユチョンが韓国からの留学生設定

★パク家の嫁
プチ連載・プライドの番外編
ユチョンオンマ視点を基本にする予定

★面白い男(仮)
プチ連載・プライドの番外編
深田くんに嫉妬するユチョン&深田くんの奇妙な友情(?)関係を描く。

★タイトル未定
連載・完全新作
ユチョンが少し影のある会社員設定。


『パク家の嫁』と『面白い男』はプチ連載としていますが、続き物ではないです。ガッツリ連載というよりは、私の気分転換という位置付けなので(笑)不定期更新になると思います。
両方とも(特に『面白い男』)完全にコメディです(笑)

これらを全部一気には始められませんが、徐々にスタートしていくつもりです。
多分…『You are my sunshine』と『素直になりたい』の2本を同時進行で、ときどきプチ連載のどっちかをあげる感じになるかと思います(^_^)

そういうわけなので、プライドは終わりましたが、引き続き遊びにきていただければ嬉しいですm(__)m
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by rin1119a | 2013-10-10 19:52 | Comments(4)

プライド エピローグ

「寺川課長、新宿支店の支店長から電話です。」
「ありがとう。繋いでください。…お疲れ様です。寺川です。」

私は、去年支店から本社に異動になった。
支店東京部という部署の課長として、東京23区にある全支店の営業を支援している。

結婚して3年と少し経つけど、こうして仕事を続けられるのは、理解のある優しい主人のおかげだ。
今日は、主人が日本の家に帰ってくる日。
いつもより気合い入れて仕事して、早く帰らなきゃ。いっぱい尽くさなきゃ。


*****

「寺川ーちょうどいいところに!」
「深田くん、お疲れ様。どうかしたの?」

深田くんも去年支店から本社に異動になり、今は人事部新卒採用グループで東日本ブロックの採用責任者を務めている。
部署は違うけど、同じビルの中で働いているからこんな風に遭遇することが時々ある。

「お前、明日時間ある?午前か午後だけでもいいから、手貸してくれ!明日会社説明会やるんだけど、学生相手に講演してくれる社員の数が足りなくてさ…。お前なら、学生受けもいいし…。頼む!」
「主人に聞いてみないと、なんとも言えないけど…お昼までなら大丈夫かも。」
「あ、旦那帰ってきてるんだ!うわ、申し訳ない…ならいいよ。他の奴探す。」
「いいよ、大丈夫。お昼までなら主人もOKしてくれると思う。主人に聞いたら、すぐに連絡するね。」

「うわ…ホントに申し訳ない…。家族3人の時間を妨害して…。」
「ううん。気にしないで。採用担当はホントに大変だね。あんまり無理しすぎないように。」
「お前もな。支店支援の方がよっぽどストレス溜まるだろ?」
「うん(笑)…あ、保育園の迎えがあるから、そろそろ行かなきゃ。お先に。」
「おつかれー。旦那とあやめちゃんによろしくー。」
「うん。」
急がなきゃ、あやめが待ってる!


*****

「ママ~。パパ…まだ?」
「もうすぐ帰ってくるよ。」
二歳の娘は大好きな幼児教育番組もそっちのけに、パパの帰りを今か今かと待ちわびている。
私も…ユチョンに早く会いたい。

ガチャ

あ、帰ってきた!
「パパー!」
ドアが開く音がした瞬間、私よりも何倍も早く娘は玄関へ走っていった。

「あやめーただいまー!会いたかったよー!」
「パパーおかえりなちゃーい!」

チュッ

ユチョンがあやめを抱っこすると、あやめはパパにキスをした。

「わぁーありがとう!パパもあやめにチューするー!」
父娘の仲睦まじい姿を見ていると、幸せを実感する。

少し離れた場所でその様子を見ていると、ユチョンが私を呼んだ。
「美桜ーそんなとこにいないで、こっち来てー。」
「うん。」
ユチョンのそばにいくと、彼は私の頭を撫でて…。
「ただいま、美桜。会いたかった。」
「おかえりなさい、ユチョン。私も会いたかった。」
私たちは熱いまなざしで見つめあい、あやめと3人でリビングに向かった。


*****

ユチョンに抱きしめられるのは、昔も今も大好きだ。
後ろから抱きしめられていると、耳元でユチョンの声や吐息が聞こえてドキドキする。

「明日ホントにごめんね。せっかくユチョンが帰ってきて、しかも休みなのに、仕事入っちゃって…。」
「いいよーお昼までだし。あやめと二人で待ってるから。」
「ありがとう。深田くんの頼みだからきいてあげたくて。」
晩御飯を食べてお風呂に入ったあと、あやめを寝かしつけて私は台所で洗い物をしている。

「…仲良いんだね。」
「うん。一番辛い時期に一緒に頑張ってたから、何でも話せるし。」

「…。」
「彼、すごく仕事できるから、良い刺激もらえるの。『私も負けてられないな!』って」
「…ふーん…」
「あ、自分の話ばっかりでごめんね。」
「…。」

ユチョン…私が自分の話ばっかりしたから怒っちゃったのかな…。
せっかく帰ってきたのに、明日仕事入れちゃったし…。

「…そんなに深田がいいの?」
「えっ???」
いきなりのユチョンの質問に、私は訳がわからず何も答えられない。
「…俺よりも深田がいいの?」
「え!なんでそうなるの!?」
「だって…深田の話してる時の美桜楽しそうだし…。」
もしかして…ユチョンは深田くんにやきもち妬いてるの??
可愛いなぁ(笑)

「深田くんは、大切な仲間だよ。」
「大切!?やっぱり深田と!」
「違うよ!なんでそんな変な方に捉えるの!大切な仲間だよ!それ以上でもそれ以下でもない!…ユチョンは特別なのに…」

「どう特別なの?」
いつもよりもさらに低音な声が耳に響いた。
「ど、どう…って…。」
「言ってくれなきゃわからない。」
そうユチョンは囁くと、私の耳・首筋にキスを落としてくる。

「ア…ユチョンは…」
「ユチョンは?」
「…私の…大切な旦那様だよ…」
「ありがとう。…じゃあ、大切な旦那様が、大切な可愛い奥さんをいっぱい愛してあげる。…3ヶ月ぶりだから…止まらないよ。」

その言葉通り、ユチョンは止まらなかった。何度も何度も私を愛した。
深田くんにやきもちを妬いたせいかな…なんだかいつもよりも激しかった。

それに…私が恥ずかしくなるような言葉をいっぱい言ってきたり、私に恥ずかしい言葉を言わせたり…。
普段はすごく優しく愛してくれるのに、今日はすごく意地悪だった。私が泣いちゃったら、いつも通りとびきり優しくしてくれたけど。
深田くんのことが気になるのかな?

少しやきもち焼きで優しい主人と可愛い娘に囲まれて、私はとても幸せ。


おわり
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by rin1119a | 2013-10-10 12:42 | プライド | Comments(5)

プライド 最終話

美桜は、俺の腕の中で泣いている。そんな美桜を、俺は何も言わずに抱きしめていた。

「ぐすん…でも…ユチョンを傷つけないようにって思ってたのに…結局傷つけた…。
ごめんなさい。連絡先変えてユチョンとの接触を絶たなきゃ、私…ユチョンから離れられないって思って…」
なんでそんなに優しいんだ…。
愛しくてたまらない。

「美桜…昔もこんなことあったよな?」
「え?」
「ソウルのホテルで美桜が泣いちゃって、俺がこんな風に抱き締めてた。」
「うん。私…あれから10年経ったのに…子供のままで恥ずかしい…。ごめんなさい。」
「謝らないで。俺、美桜が自分の不安をぶつけてくれるの嬉しかった。でも…美桜は俺に気をつかってだんだん自分の気持ちを話さなくなった。俺も話さなくなった。」

昔と同じように美桜の頭を撫でながら、話し続ける。
「美桜が俺を守りたい…って思ってくれたのと同じように、俺も美桜を守りたかった。」
「ユチョン…」
「でも…俺も美桜も勘違いしてたんだ。」
「勘違い?」
「うん。人を守ることと、辛いことを一人で抱えることとを、ごちゃ混ぜにしてたんだ。辛いことを一人で抱えたら、相手に心配かけずにすむ…て考えて…。」
「…うん。」
「でも、それが俺たちを追い詰めた。二人でいるんだから、お互い寄りそいあえばいいのに。ちゃんと話し合えばいいのに。」
誰もいない個室で、俺は華奢な体を思いっきり抱きしめた。


「あー!もうごちゃごちゃ言うの疲れた!」
「えっ?」
俺の言葉に美桜は驚き、顔を上げた。すると、俺とバッチリ目があってしまった。
なんとなく気まずくて、俺は黙り混んでしまう。

「…ユチョン?」
「美桜…過去のことはおいといて…。これからの俺たちのことを考えないか?」
「これから!?」
「うん…これからの俺たち。
まず、俺は美桜に仕事を続けてほしいと思ってる。俺は、韓国と日本行ったり来たりだから、あんまり一緒にはいれないかもしれない。でも、美桜には仕事を続けてほしい。」
「ユチョン…」
美桜の目はあっという間に涙でいっぱいになって、もうこぼれ落ちそうだ。

「それから、俺は芸能人だから美桜に嫌な思いさせるかもしれない。だけど、俺を信じて一緒に歩いてほしい。」
「ユチョン…私…」
「考えなきゃいけないこと色々あるけど、俺は美桜とずっと一緒にいたい。もう二度と離したくないんだ。だから…俺と結婚してほしい。」
俺は、ポケットに入れていた指輪を取り出すと、美桜の顔を見つめた。

「…美桜、この指輪…はめていい?」
美桜は泣きすぎで何も話せなくなっているけど、首を縦に大きく振った。
俺は指輪をはめながら言葉を紡ぐ。
「これからは、お互いちゃんと向き合っていこうな。そうじゃなきゃ、一生一緒にいるなんて無理だよ。俺は、美桜を誰よりも愛していて、美桜とずっと一緒にいたい。だから、ちゃんと向き合っていこうな。」

「ユ…ユチョン…」
美桜は俺の名前を呼んで、じっと俺の顔を見つめている。あの時…ソウルのホテルで泣いていた時と同じ目で。

「何?」
「私…ずっと…ユチョンのそばにいる。ずっとそばにいさ…アッ」

美桜の言葉を待たずに、美桜の唇を塞いだ。

小さな唇から可愛らしい吐息が漏れてくる。
耳まで真っ赤にして、恥ずかしそうにしている姿…。昔と何も変わってない。
28でこんなに可愛いなんて…。

「…ハァ…アッ…ユチョ…」
美桜は完全に俺に身を委ねている。美桜の服の中に手を入れて、胸を触ろうとした。
すると、小さな手に止められた。

「美桜…なんで止めるの?」
「だ、だって…ここお店だよ…。いくら個室だからってお店でこんな…」
美桜はイヤイヤしながら言った。
「ホントだ(笑)美桜が可愛すぎるのと、プロポーズOKしてくれたのが嬉しくてつい(笑)」
美桜の頭を撫でると、俺たちは店を出てタクシーで美桜の家に向かった。
移動する間はずっと手を繋いだままだった。


美桜の家に入った瞬間、俺は美桜を抱き上げてベッドへ連れていき、失った時間を取り戻すように何度も愛しあった。

美桜…サランヘ
ユチョン…愛してる

何度も愛の言葉を交わした。

相手を守ったり支えたりしていることじゃなくて、相手を愛している気持ち・こんなに深く愛せる人がいることにプライドを持とう。

それさえ忘れなきゃ、俺たちはずっと一緒にいれる。
お互いを愛する気持ちは疑いようがないのだから。

美桜…ずっと一緒にいような。
ユチョン…ずっと一緒にいようね。
もう二度と離れない。



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by rin1119a | 2013-10-09 23:35 | プライド | Comments(8)

プライド 第62話

いつのまにか、これは映画だということなんて忘れていた。
ユチョンの演じたキム・テファンの気持ちが手に取るようにわかる。ユチョンがユチョンじゃなくて、キム・テファンにしか見えなかった。

ユチョン自身が『テファンが僕に憑依してきたからです。』て言っていたけど、まさにそれだった。
演技の技巧面では、ベテランの共演者の方がユチョンより優れていると思う。
でも、技巧面の差などどうでもよくなるくらい、ユチョン…キム・テファンは素晴らしい存在感を放っていた。
ベテランに負けない存在感だった。

見終わった後、しばらく動けなくなるほど心揺さぶられる映画だった。


*****

試写会の後、俺は予約している店に向かった。
多分、美桜の方が先に着いている。

ガラッ

予約している個室席に案内される。
店員さんが襖を開けると、予想通り部屋の中には美桜がいた。

「待たせてごめん!」
「ううん。全然待ってないよ。お疲れ様。映画すっごく良かった!」

あ…タメ口だ!
なんか嬉しい…。

「ホント!?」
「うん!テファンの気持ちが伝わってきて泣いちゃったもん!」
「やったー!でも、それくらいの演技できたのは美桜のおかげだよ!ありがとう!」
「私は何も…あ、ユチョン座ったら?」
あ…俺ドアのそばで突っ立ったままだ(笑)
「うん(笑)」


*****

映画と俺たちの日本ツアーの話で盛り上がり、なかなか良い雰囲気だ。
ふと、窓の外を見ると、東京タワーが見える。東京タワーか…。

「美桜…東京タワー綺麗だね。」
「うん…。」
楽しく話していた雰囲気がほんの少し変わり始める。

「…覚えてる?東京タワーの前で二人で写真撮ったこと…」
「…覚えてるよ。」
あの日は、美桜の誕生日の数日前だった。
美桜の誕生日の日に韓国で仕事があって一緒にいれないのが悲しくて…。
でも、誕生日当日に美桜が俺に会いに一人で韓国に来てくれて…。

「美桜、誕生日の日に韓国まで来てくれたよな…。」
「…うん。」
「ソウルのホテルで俺が言ったこと覚えてる?」
「…覚えてる。」
自分は俺に相応しくないと言って、泣いていた美桜に俺が伝えた言葉…。

「俺の気持ちは、あの言葉を言った時のままだよ…」
「…ユチョン」
「俺の気持ちはずっと変わってない。美桜を愛してる。美桜を守りたい。…でも、俺…肝心な時に守ってやれなかった…。」
「ユチョン!?」
美桜は目を見開いた。

「藤原社長が亡くなった日の夜、美桜俺に電話かけてきてくれたよな。…それに俺は出なかったし、かけ直すこともしなかった…。」
美桜は今にも泣きそうな顔をしている。
「俺…最低だよな…。口ではカッコいいこと言ってるのに、全然何もしてなくて…。
美桜に呆れられて、別れ告げられて、拒否されるのも当たり前…」

「違う!そうじゃない!私、呆れてなんかないよ!」
俺の言葉をかき消すような涙声で、美桜は言った。俺が話している途中に口を挟むなんて、そんなこと一度もしたことがないから驚いていた。

「…美桜…あの時の美桜の気持ちも、今の美桜の気持ちも聞かせて欲しい。俺も自分の気持ちちゃんと話すから…。
今日は、そのために美桜を誘ったんだ。」
俺の言葉を聞いて涙を拭うと、美桜は言った。

「私…ユチョンがそんな風に思っちゃうのが嫌だったから、理由言わなかったの…。」
「…えっ?」
「藤原社長が亡くなった日の夜、ユチョンに電話をかけた。ユチョンの声が聞きたくて…。」
…やっぱり…俺は本当に何してたんだ…。

「…でも…ユチョンは出なかったし、かけ直してくることもなかった…。それで…私みたいなユチョンを守れない人間が、ユチョンのそばにいる資格ないって思った。」
俺のそばにいる資格ない?
なんでそうなるんだ?
俺に呆れたんじゃないの?

「『仕事で大変なユチョンを守りたい。私がユチョンを守る。ユチョンのこと大好きだから。』って私はずっと思ってた…。
でも、藤原社長のことがあって私は精神的にボロボロだった。私には、ユチョンを守る力は残ってなかった…。

私は、ユチョンを守れない。…これから私はユチョンに寄りかかってしまう。でも、そんなことしちゃいけない。ユチョンは大変なんだから、余計な負担かけちゃダメ…。
そう思った。だから…離れるしかないと思ったの…。」
そんな風に思ってたのか…。どれだけ優しいんだよ…。

「でも、こんなこと言ったら…ユチョンは優しいから、絶対に自分を責める。そんなの嫌。私の中でとどめておけば、ユチョンを傷つけずにすむ。そう思っ…ユチョン!?」
俺は、美桜の向かいから隣に移動して、美桜を抱きしめた。

細い肩
華奢な体

抱え込みすぎなんだよ…。
でも、俺がそうさせてたんだよな。ごめんな。もう、絶対にそんな想いさせない。
だから…ずっと俺のそばにいてくれ。


つづく
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by rin1119a | 2013-10-09 17:43 | プライド | Comments(4)

プライド 第61話

『素直に自分の気持ちをぶつけること。それをすれば、どんな結果になっても悔いはないし、ウジウジしない。自分に嘘ついてると、苦しくなるだけだぞ。』

深田くんの言葉が頭から離れない。
私…本当は…ユチョンが好き。ユチョンのそばにいたい。
でも、いいの?
私…ユチョンをいっぱい傷つけたのに。
ユチョンを守れなかったのに。
本当のこと言ったらもっと傷つけちゃうのに。

『…お前鈍いよな…』
深田くんの気持ちに全然気づいてなかった…。私、知らないうちに深田くんを傷つけてたんだ…。


ブーブー

あ、深田くんからメール…。

『無事帰ったみたいで安心した。店で俺が言ったことのほとんどは忘れてくれ。酔っ払いの戯れ言…てことで(笑)

でも、素直に自分の気持ちをぶつけること…ってのは忘れるな。忘れずに実践しろよ。
その結果、お前も相手も傷つくかもしれない。でも、ぶつかってできた傷よりも、ぶつからないでできた傷の方が後に残るぞ。
お前、多分ずっとその状態なんじゃないか?寺川は優しすぎるから、何でも自分一人で抱え込むけど、その癖治せ。自分が辛いだろ?

それから、過ぎたことを考えるよりこれからのことを考えた方がいい。
まあ、長々と書いたけど、とにかく頑張れ!
また、飲みにいこうな(^o^)』

深田くん…なんでそんなに優しいの?優しすぎるのは、私じゃなくて深田くんだよ…。

ここまで言ってもらって…。深田くんのこと傷つけて…。ユチョンとちゃんと向き合わなかったら…。私、深田くんに顔向けできないよ…。
怖いけど…私ちゃんとユチョンと向き合う。もう逃げない。自分に正直になる。


*****

「はぁーこれでアイツも少しは素直になれるかな…。」
寺川にメールを送り、ホテルのベッドに寝転がる。

アイツ…本当に優しいから、どうせ『深田くんのこと傷つけた…』とか『正直になって、相手のこと傷つけたらどうしよう』とか考えてるに決まってる。だから、もう1回背中押してやらないとな。

それにしても…今日俺よく我慢できたよな。
危うく「好きだ」て言いそうだった。何度手を出しそうになったことか。
アイツ昔から無防備過ぎるんだよな…。鈍いし…。自分の可愛さ自覚して、少しは警戒心持てよな。
他の男なら襲われてるぞ。

「はぁ…」
…さてと、自分を労るために一人酒するか!


*****

試写会当日

「ふぅ…」
「ユチョンさん緊張してます?」
「はい…。お客さんの反応を直接見れるからね…どんな反応がくるか緊張します。」
そういう意味の緊張もあるけど…。
美桜とちゃんとぶつかる覚悟をしたとはいえ、やっぱり緊張する。しっかりしろ、俺!

それに、俺の演技を美桜に見てもらうのも緊張する。自分では120点をあげたいくらい良い演技ができたと思う。だけど、美桜は、映画見てどう思うだろう?

「大丈夫ですよ!ユチョンさんの演技ほんとに凄かった…て他の俳優さん皆さん言ってますよ!」
「ありがとう。」
興奮気味なメイクさんにセットしてもらいながら、俺は試写会の挨拶に向けて気合いを入れ直していた。


*****

「それでは、監督と出演者の皆様に登場してもらいましょう!」
司会者のその声と共に、俺たちは拍手に包まれながら舞台に上がった。


「…続いては、キム・テファン役のパク・ユチョンさんに挨拶をお願いしましょう。パクさん、お願いします。」
その声を合図に俺は挨拶を始めた。

「皆さん、今日は会場まで来てくださって本当にありがとうございます。キム・テファン役のパク・ユチョンです。」
大きな拍手が起こっている。

「僕が演じたキム・テファンは、とても難しい役でした。
周りに流されてしまう気持ち・現実に押し潰され参っている気持ち・子供の頃の夢を捨てたくない気持ち…たくさんの気持ちを持っている人で…。でも、その気持ちをほとんど口に出さない人なんです。
その気持ちを台詞以外の方法で表現することがすごく大変でした。」

関係者席に目を向けると、美桜の姿があった。俺は美桜を見ながら、言葉を続ける。

「台詞以外で表現するには、テファンの気持ちを本当にしっかり掴まなければいけません。だから、テファンの気持ちを掴むために、僕はある人に話を聞きました。
彼女はテファンそのもので、僕は撮影の間常に彼女のことを考えて、テファンの感情を作っていました。そうしているうちに、作る必要がなくなりました。テファンが僕に憑依してきたからです。

テファンの感情を掴むきっかけを作ってくれた方・そして皆さん…見ている方の心を揺さぶるとてもパワーのある作品に仕上がりました。是非、楽しんでください。」

そう挨拶を締めた俺は、美桜を見つめた。優しい笑顔で拍手を送ってくれていた。

本当は…『大切な人にキム・テファンの感情を掴ませてもらった』て言いたかったけど…そういうことは二人になってからでいいか。

さぁ…試写会が終わったら…一世一代の勝負するか!


つづく
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by rin1119a | 2013-10-09 12:33 | プライド | Comments(4)

深田くんと美桜

深田くんいい人ですねー(;_;)

どういう展開にするか迷ったのですが…。

その1
深田くんがハッキリ告白して(美桜が「前祝いにする?」て言ってワインを注ぐシーンがありましたが、そこでワインを注ごうとした美桜の手からボトルを奪って「お前が好きなんだ」て言う)、振られる(困っている美桜の顔を見て、「正直になれよ。」て言って去る)。告白したあとは、あげている60話とほぼ同じ展開。

その2
深田くんが男の欲に逆らえず美桜にチューするが、美桜が泣いちゃう(自然に涙が出てくる)。その後の展開は同じ。

その3
今あげているやつ。

3パターンで悩んで、3番にしました。
実は、深田くんが送り狼になるプランもありましたが(笑)、それをすると読者の方の悲鳴が凄そうですし、もうラストに向かっているのにそんなことしたら収拾がつかないですし。
なにより、私が抱いている深田くんのイメージと違ったので却下。

いい男深田くんが未だに独り者なのは、いい人過ぎるせいだ…ていう設定なので(笑)

実はですね、深田くんは2年目あたりから美桜のことが少し気になっていたのですが、3年目に自分は博多・美桜は釧路勤務になったので何もしようがなくなったんですね。
もし…この二人がもう少し同じ職場で働いていたら…深田くんと美桜の間には何かあったかも…。
ただ、美桜からすると、深田くんは戦友かつライバルですから、深田くんは振られる可能性が高いですが。

美桜と深田くんは、仕事で苦しい時期に同じ場所で励まし合いながら頑張っていたので、とっても仲良しです。数年連絡取ってなくても関係なし。
この仲良し同期コンビは、二人とも仕事ができる期待のホープです。
お互い認めあっていて、お互い「寺川(深田くん)には勝てないな…でも頑張ろう!」と思っています。

深田くんは、ユチョンとは別の意味で美桜にとって不可欠な存在なのです。

あぁー深田くんに幸あれー\(^o^)/

深田くんがアシストしてくれたんだから、美桜正直になるんだよ\(^^)/
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by rin1119a | 2013-10-09 02:34 | プライド裏話 | Comments(4)

プライド 第60話

「あー疲れたー!」
「お疲れさまー!」

深田くんとビールで乾杯する。
「ビール美味しいね。それにしても、こんなオシャレなお店よく知ってるね。東京に住んでるのに知らなかったー。」
「ちょっと調べたからな。女の子と二人なんだから、多少は頑張らないとな。」
「もう『女の子』なんて言われる年じゃないよー(笑)それに、私相手なんだから、頑張る必要ないじゃない(笑)」

深田くんが案内してくれたお店は、カップルに人気がありそうな雰囲気のあるお店だ。他のお客さんは、ほとんどがカップルだ。
しかも、私たちの席(小さな個室)からは東京の夜景を一望できる。

「…わかってないな…。…寺川さ、海老好きだろ?ここの店に、めちゃくちゃうまそうな海老料理があるんだ。」
深田くんは、そう言いながらメニューを開いた。そこにはとても美味しそうな海老料理の写真がある。
「わぁー!美味しそう!これを食べさせてくれるために、ここのお店に連れてきてくれたんだね!深田くん、ありがとう!」
「あ、あぁ…。旨そうだろ?」

深田くんは、こういう気遣いをさらっとできる人。マメ(…だと思う)だし、いい人なのになぁ。
彼が未だに独身で、彼女すらいないのが不思議で仕方ない。


*****

話も食事もお酒も進み、私たちは二人ともほろ酔い状態になっていた。

「…お前さ、誰かいないの?」
「誰か…って付き合ってる人?」
「他に何があるんだよ(笑)」
「えっと…深田くんに紹介する人とか?」
「お前なー(笑)しかも、そんな真面目な顔で言われたら、余計悲しくなるからやめろ(笑)」
「ごめんなさい。」
「…てそんなことはどうでもいいんだ。俺の質問に答えろよ。」

ついさっきまで笑っていた深田くんが、急に真剣な表情になった。
仕事以外では絶対に見せない表情だ。…仕事で見せてた表情とも違う。何なんだろう…。
何だか…深田くんじゃないみたい…。

「で…いるの?いないの?」
「…いないけど…」
私の頭には、ユチョンの顔が浮かんでいた。
ユチョンとは今はもう何もないじゃない!
好きだけど…でも終わったの!

「けど…何?…付き合ってる奴はいないけど、好きな男はいる…ってこと?」
深田くんの問いに私は何も答えられない。


「…じゃあ、俺の話していいか?」
「え…うん…。」
「俺は、いる。」
「えっ!?そうなの!?おめでとうー!」
思いがけない報告に、私のテンションは急上昇だ。
深田くんいい人だもん。絶対に素敵な人できるって思ってたから、自分のことのように嬉しい。

「…まだ付き合ってない。気になる存在って感じ。」
「そうなんだー。でも、深田くんいい人だから、絶対にその人にも深田くんの良さわかってもらえるよ。頑張ってね!あ、今日は前祝いにする?」
私は深田くんのグラスにワインを注いだ。

「ありがとう。…めちゃくちゃ優しくて良い子なんだ。仕事も一生懸命でバリバリしてるし。しかも、美人。」
「わぁーすごく素敵な人なんだね。深田くんにピッタリ。」
「そうか?」
「うん。」
私の返事を聞くと、深田くんはグラスにあるワインを一気に飲んだ。

「でも…その子さ、昔付き合ってた彼氏のこと忘れられないみたいなんだ。」
「…そうなんだ。その人がそう言ってたの?」
「本人は否定してる。『昔の話だよー』て。でも、なんとなくわかるんだ。」
深田くんの話を聞いていたら、私も切なくなってくる…。
でも、相手の人の気持ちもわかる。昔の人のことを過去の話にするなんて、難しいよね…。

「俺…その子に幸せになってほしいんだ。一緒にいる奴が俺じゃなくてもいい。」
「深田くん…」
深田くん本当にいい人…深田くん幸せにならなきゃダメだよ…。


「…なぁ…寺川。お前、幸せになれよ。」
「え?」
いきなり自分の話に変えられたことに驚いてしまって、私はすぐに返事ができない。
「俺は、お前の元婚約者みたいな想いをするのは嫌だからな。」
「え…?」


え!?

私が反応に困っていると、深田くんが私の頭をそっと撫でた。

深田くんの手…大きいんだ。
…でもユチョンとは違う…。
ユチョンだったら、頭を撫でてくれるだけですごく安心した…。

「はぁー…お前鈍いよな…。ひとつ良いこと教えてやる。」
深田くんは、私の頭から手を離すと、大きなため息をついて言った。
「…良いこと?」
「素直に自分の気持ちをぶつけること。それをすれば、どんな結果になっても悔いはないし、ウジウジしない。自分に嘘ついてると、苦しくなるだけだぞ。」
「…うん。」

「じゃあ…俺はホテルに戻る。送りたいけど、今日は自信がないからやめとく。気をつけて帰れよ。帰ったらメールしろよ。」
「…う、うん。」
「実は、年末に朝まで飲んだ時も結構ヤバかったしな…。」
「え…深田くん…」
「じゃあな!俺が東京に来るか、お前が愛知に来た時はまた会おうな!」

いつもの底抜けに明るい笑顔とは少し違う笑顔で、深田くんはお店を出ていった。

一人になった私の頭の中では、『深田くんの好きな人って…私?まさか…』という驚き・『自分に嘘ついてると、苦しくなるだけだぞ』という深田くんの言葉たちがグルグルと駆け巡っていた。

そして、今自分に嘘ついてない?…という自問自答を繰り返していた。


つづく
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by rin1119a | 2013-10-08 19:10 | プライド | Comments(6)