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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

プライド 第2話

その後、寺川さんに絡んでいた客は、悪態をつきまくった末店から出ていった。

寺川さんは俺を止めにきた店員(多分店の責任者)とスタッフルームに入っていき、俺の会計はこの騒動の最中に出勤してきた別の店員がした。



あー俺余計なことしたよな。
あの客に腹がたってつい…。
「だぁーくそー!」
「ユチョン?何?どうしたの?」
「ジェジュンヒョン…。実は…。」


俺はさっきコンビニで起こった出来事をジェジュンヒョンに話した。

「…ねえ、ユチョンその女の子に気があるんじゃない?」
「え、そんなこと…。ちょっと気になるていうか、可愛いとは思うけど。好きとかそんなんじゃ!」
「だってさ、日本語もろくに話せないのに、ただの店員を助けようて思う?店には責任者もいたんだろ?普通なら任せない?」
「でも、女の子が男に絡まれてるとこを無視するなんて…」
「それは男失格だよ。
でも、ユチョンはさ…まあユチョンだけじゃなくて俺たちみんなだけど…日本語わからなくて出歩くことすら怖いじゃん?それなのに、わざわざ面倒に巻き込まれにいく?」


たしかに、ジェジュンヒョンの言う通りだけど…。
でも、俺が寺川さんを…?

「それにさ、店員さんの名字の読み方なんかわざわざ辞書で調べないじゃん。」
「え!?なんでそれを!?」
驚く俺をよそに、ジェジュンヒョンは笑顔で風呂場へ消えていった。


*****
翌日 21時45分

俺は寺川さんの働くコンビニにやって来た。
話すのは俺の日本語力の問題で少し難しいかもしれないから、簡単な手紙を用意してきた。
これを渡す。絶対に。

缶コーヒーを持って彼女のレジに並ぶ。俺の後ろには誰も並んでいない。よし、他の客のことは気にしなくていい。

「いらっしゃいませ。」
きた!
どのタイミングで手紙を渡そう…。

「あの…昨日はありがとうございました。私のせいでお客様にご迷惑をおかけしてしまって…。」
え、俺、話しかけられてる!
「だ、だいじょうぶ。…あの、これ!」

俺は手紙を一方的に彼女に渡して、その場から全速力で走り去った。
…何してんだ。俺、不審者じゃん…。
…あ、しかも、コーヒー忘れてきた…。


つづく
by rin1119a | 2013-09-01 19:55 | プライド