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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

プライド 第38話

「事務所を出るなんて…大丈夫なの?」
「美桜反対なの?俺、もう限界なんだよ…。」
「そうじゃない。出ること自体は賛成だよ。でも…」

俺は、事務所から出る話を美桜にした。
今の事務所にいたら、俺たちみんな壊れる。ファンに良いパフォーマンスを届けられる状態を保てない。
昨日今日決めた話じゃない。ずっと悩んで決めたことだ。
いつも俺やみんなのことを心配してくれてる美桜なら、絶対に賛成してくれると思ったのに…。
どうして??

俺は美桜の細い体を抱きしめ、小さな可愛い手をさすりながら尋ねた。

「でも…の続き教えて?大丈夫?ってどういう意味?」
「あのね…私心配なの…。
今、東方神起の人気は凄いことになってる。ユチョンたちには申し訳ない表現になるけど、事務所にとって今が稼ぎ時…。」
稼ぎ時…。今一つ意味が…。
美桜は俺の表情を見て、わかりやすいように言い換えてくれる。

「えっと…わかりやすく言うとね…。
今のユチョンたちは曲を出せば必ず売れるし、コンサートをすれば間違いなく席が埋まるし、メディア出演のオファーは断りきれないほどくるでしょ?
だから、事務所は何にも努力しなくても、ユチョンたちがいるだけで事務所にはどんどんお金が入ってくる。」

たしかに美桜の言う通りだ。
しかも、うちの事務所は俺たちの給料からかなりの額を奪って、自分のものにしている。

「だからね…ユチョンたちが事務所を出ることを許してくれるのかな…って心配なの。」

美桜はそこまで考えてくれてるんだ…。心配かけて本当に申し訳ないよ。でも、大丈夫。

「ユチョン?…頭撫でてくれるの久しぶりだね(笑)」
俺は無意識のうちに美桜の頭を撫でていた。
「そう?最近は、美桜の寝てる時に撫でてるのかな(笑)」
「起きてる時に撫でてほしい(笑)
…あ、だからすごく心配なの。本当に大丈夫?」
「心配してくれてありがとう。でも、大丈夫だよ。色んな人に相談しながら慎重に進めてるから。」
「それならいいけど…。」
美桜の表情は少し柔らかくなったけど、まだ固いまま。

「美桜ー心配しすぎー!大丈夫だよ!…じゃあ、この話はもうおしまい!」
「…うん。」

サッ

「え!?ユチョン!?どうしたのいきなり!?」
「ん?風呂まで連れていこうと思って…。ここの風呂広いから、二人で入ろうよ。」
俺は美桜を抱き上げた。
そして、美桜の耳元で囁き、美桜の耳を軽く舐めた。

それにしても…軽い。軽すぎる。
ちゃんと食べてるの?
俺の心配より自分の心配しろよ…。

「え、一緒に!?」
「一緒に入ったら、俺が美桜の体洗ってあげるね。美桜は俺の体洗ってね。」
「え!?は、はい・・・」
「じゃあ行くよー」
驚きと緊張で耳まで真っ赤にして、しかも返事が「はい」になってるし。

なんで美桜はいつまでもこんなに可愛いんだ…。


*****

その夜、俺たちは風呂場で愛し合った。
俺はこの時、美桜の可愛さしか見えてなかった。いつまで経っても、恥ずかしがり屋でピュアな美桜が愛しくてたまらなかった。

美桜の抱いている不安が的中するなんて想像すらせず、可愛い美桜をただただ愛していた。

つづく
by rin1119a | 2013-09-29 12:15 | プライド