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JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

You are my sunshine(プライドanother) 第1話

*2014年5月 韓国*


「うーん…」
「いや、この子だろ!ルックスも良いし。」
「でもなぁ…melodicとは雰囲気が…」

ソロアルバムのレコーディングを終えて事務所に戻ると、事務所の人たちが何やら頭を抱えている。

「ただいまー。どうしたんですか?」
「あ、ジェジュンご苦労様。いやさ、今うちの事務所でやってるオーディションのことでさ…。最終まで残った子たちのレベルは高いんだけど、どうしてもmelodicのイメージに合わなくてさ…」
「へぇー…俺にも最終オーディションのビデオ見せてもらっていいですか?もしかしたら、なにか役に立てるかもしれないですし。」
「ありがとう!なにか意見があればどんどんくれ。」

今、うちの事務所は、melodicというアイドルグループの新メンバー募集のために、オーディションをしている。
melodicは去年デビューしたばかりの女の子5人組だが、1人脱退して4人になってしまった。
その欠員を補充するためのオーディションだ。

俺は、真剣にビデオを見る。
melodicのみんなはとてもがんばり屋だし、素直だし…。
俺にとっては妹のような存在だ。妹たちのために…そんな思いでビデオを見ていた。


なるほど…最終まで残った子はたしかにレベル高い…。でも、melodicのカラーに合うかと言われると疑問符がつく。

次の子が最後の候補者だな…。

『505番、イ・チェリムです!17才です!一生懸命歌います!』

元気良い子だなー。
黒髪のショートカットと、長い手足が印象的な子。
なにより、はじけるような明るい笑顔がすごく良い。見ているこっちも笑顔になってしまう。


!?なんだ!?

彼女が歌いはじめた瞬間、身体中に電流が走った。

なんだ!?この透き通る声!
この圧倒的な声量!
この支配力は!

音は若干外している所もあるが、そんなことなんかどうでもいい。
細やかな感情表現・最後まで衰えないパワー・透き通るような美声…。
そして、聴いてる側の心に訴えかけてくる…。

「ねぇ!この子、どこの養成所に通ってるの!?」
「え、あぁー…その子は、全くの素人だよ。レッスン経験なし。」

嘘だろ…
何のレッスンも受けてないのに、こんなに歌えるなんて…ただ者じゃない。
本格的なレッスンを積めば、一体どうなるんだよ…。才能の塊だ。
でも、この子はグループじゃダメだ。この子を入れたら、この子しか目立たなくなってグループのバランスが崩壊する。
だから、この子は絶対にソロだ。

「この子をソロデビューさせよう!絶対に化けるよ!」
「えぇー!?ソロデビュー!?この子もう17で未経験だよ?」
「未経験でこれだけ出来る子を手放すなんて、あり得ないよ!俺から社長に話す。プロデュースは俺がする!」
「えぇ!?ちょっと、ジェジュン!」

俺はみんなの制止も聞かずに、社長室に向かった。
あの子はダイヤの原石だ!
ダイヤの原石を埋もれさせちゃいけない!

イ・チェリム…
君の歌声をみんなに届けるために、良い曲をたくさん作るよ。
俺が君を歌姫にしてみせる。


つづく
by rin1119a | 2013-10-16 21:36 | You are my sunshine