JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

熱情 第10話

灯の怯えていた姿は気になったが、俺は仕事のために家を出た。
一体何が…?

あの怯え方は普通じゃなかった。
体はガクガク震えていて、顔は真っ青で、声も絞り出すように出してる感じだった。
そういえば…うなされていたのも気になる。

何か関連があるのだろうか。


*****

ユチョンは仕事に行った。
私の手には、彼から貰った合鍵がある。
『はい、家の鍵。これでいつでも家に来れるな。…仕事、いってくる。晩飯と朝飯ありがとう。』

彼は、いつもの淡々とした言い方で言った後、私にキスをして出ていった。

私は、合鍵を貰えた嬉しさでドキドキして彼の顔をまともに見れなかった。

合鍵…私にくれるなんて…少しくらい自分に都合の良いように考えていいのかな?
たくさんいる女の子の中で、私はユチョンの特別なの?
私なんかあっという間に飽きられると思うけど、彼が必要としてくれる間はそばにいる。

『灯、可愛いな。』
『こっち来いよ。』

彼がそんな風に私に言ってくれる間はずっと…。

どうか…少しでも長くユチョンのそばにいれますように。
飽きられないように頑張るから…お願い…
ユチョンが大好きだから。

私は、合鍵を握りしめながら、そう祈っていた。


*****

「藤木灯って誰よ!?」
「…お前、俺のケータイ見たのか?」
「質問に答えてよ!藤木灯って誰!?」

最近、ユチョンは私に構ってくれなくなった。
他に女がいるのは知ってる。
でも…多分…最近本命ができた。

もともとあんまり家に入れてくれなかったけど、最近は全然入れてくれない。
電話かけても絶対に出ないし、仕事が早く終わる日に誘ったら必ず断られる。

そして…一番の変化…
ケータイのメールを確認した時の表情だ。
時々すごく穏やかな優しい表情をすることがある。
一度も見たことのない表情だ。
そんなにその相手からのメール嬉しいの?

我慢しきれずに、私はユチョンのケータイを見た。
そしたら…藤木灯…
この女だ。頻繁にこの女からメールが来ている。

ユチョンもそのメールに返している(全部ではないけど)。
電話もしてるみたい。
私の電話やメールには全く応答しないのに…。

藤木灯からのメールは、腹立たしくなるくらい可愛くて、ユチョンへの気づかいに溢れている。
きっと…控えめな可愛い女なんだろう。

そう思いながら、画像フォルダを見ると、ユチョンと女とのツーショット画像を発見した。
彼の表情を見た瞬間、ピンときた。
この女が藤木灯…可愛い人ね。純粋で汚れなんて知らない感じ。
思いっきり汚したくなるわ…。

「彼女だけど?それが?」
「それが?…って…藤木灯が彼女なら、私は何なのよ!?」
「…さあ?」
「何それ!?私、ユチョンじゃなきゃダメなの!この女と別れて!」
「嫌だ。なんで俺が灯と別れなきゃいけないの?めんどくさいこと言うなよな…もう会わねえ…帰るわ、俺。じゃあ。」
「待ってよ!待ってー!!」

ユチョンは、振り返りもせず、お金だけ置いて去っていった。

…藤木灯…あの女が私からユチョンを…許さない!絶対に許さない!


*****

めんどくさい奴…

この前ぎゃあぎゃあ言われた時点で、切っとけば良かったな。

…灯の顔…見たいかも…

ブーブー

…実家からだ。何だよ…

「もしもし?何?」
『ユチョンお坊っちゃま、里中(さとなか)でございます。お元気ですか?』
「じいや…元気だ。じいやこそ、元気か?もう歳なんだから、あんまり無理するなよ。」
『元気じゃありません!ユチョンお坊っちゃまのお顔を見れず、寂しくて死んでしまいそうです!』
「そんなにでかい声出せるなら、元気だな(笑)」

里中さん…俺の実家の執事で、俺の身の回りのことを色々してくれていた人。俺は、『じいや』と呼んでいる。

『お坊っちゃま、たまには顔を見せてくれませんか?ユファンお坊っちゃまも寂しがっておいでです。』
「ユファンとじいやに外で会うなら会いたいな。あの家には入りたくない。」
『お坊っちゃま…』
「用はそれだけか?悪いけど、今忙しいから切るよ。じいやの元気な声聞けて、嬉しかった。」
『お坊っちゃま…』
「じゃあな、ユファンによろしく。」

…じいやとユファンには会いたいが…あの家には絶対に帰りたくない。

病気と闘ってた母さんを裏切った男と、不倫してたくせに取締役夫人だとデカイ顔してる女が仕切ってる家なんか…。


*****

「灯ちゃん!」
「ジェジュンさん、こんにちは。」
「最近…彼とはどう?ちゃんと気持ち話した?」

いつものように、病院の庭で灯ちゃんと話す。
俺の一番楽しみにしている時間。

「話してないです…話せないです…」
「…そっか…俺に話してスッキリするなら、いくらでも聞くからね。」
「ありがとうございます。ジェジュンさん…本当に優しくて素敵な人ですね。…ジェジュンさんの彼女さんが羨ましいです…」

彼女なんていないよ。
羨ましいなら、君が俺の彼女になってよ。大歓迎だよ。
大切にするからさ。
俺は、灯ちゃんが…

君とこんな風に病院の庭で話したり、時々メールや電話をしたり…とても幸せなんだよ、俺。

だけど、君が俺を何とも思っていないのはわかってる。
相談役でも何でもいい。君のそばにいれるなら。

ただ、俺が我慢すればいい。
君のその華奢な体を抱きしめたくてたまらなくなるのを…。


つづく
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by rin1119a | 2013-12-22 12:31 | 熱情 | Comments(0)