JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

熱情 第12話

ユチョンに変に思われなかったかな…後ろからするのをあんなに激しく嫌がってしまった。

あの姿勢になった瞬間、思い出してしまったの。
父にされてきたことを。
ユチョンは、父とは違う。そんなことわかってる。
でも、顔が見えないからすごく不安になって…。


*****

接待疲れた…家に帰って寝たい…

明日の会議の資料をまだ完成させていない俺は、会社に戻って一人で資料を作っている。

はあ…めんどくせぇ…
眠い…
もう0時過ぎてるし!

『最近忙しいみたいだけど、あんまり無理しないでね。』
灯…なんか…灯の声聞きたいかも。

そう思った俺は、プライベート用のケータイを手に取っていた。

ブーブー

えっ!?灯からだ!

「もしもし?どうした?」
『もしもし…ごめんね…特に何もないんだけど…』
「ふーん…俺は今仕事中でさ。」
『えっ!?もう0時過ぎてるのに…こんな時間までお疲れ様…あっ、じゃあ、切らないと…ごめ…』
「切らないで。ちょっとだけ話したい。」
『え?いいの?』
「あぁ。灯の声聞きたいって思ってたとこだから。」
『え!?あ、あ、そうなんだ!良いタイミングでかけたみたいで良かった。』

すげぇあたふたしてる(笑)
きっと顔真っ赤なんだろうな。その顔を見たい。
可愛いよな、本当に。
可愛い灯はずっと俺の…

「めちゃくちゃ良いタイミングだった。かけようと思って、ケータイを取った瞬間にかかってきたんだ。」
『そうなんだ…すごい偶然…』
「最近会えなくてごめんな。仕事忙しくて…」
俺たちは、この前のポーさん鑑賞会以来一度も会っていない。もう2週間経ってる。
自分の口から『会えなくてごめんな。』なんて言葉が自然に出ていることに、驚く。

したい…とは思っても、『会いたい』とか『顔見たい』など今まで一度も感じたことはなかった。
灯は、やっぱり今までの女とは違う。

性欲は遊びの女で満たせても、こんな気持ちは灯じゃなきゃ満たせない。

『謝らないで。仕事忙しいんでしょ?今…こうして話せてるだけですごく嬉しいよ。』
「…灯は本当に可愛いな。」
『えっ!?そ、そんなこと…』
「可愛いよ。俺は、灯より可愛い女知らない。」
やばっ…俺はどうしたんだ?
灯と会ってからキャラ変わってるじゃん!

「あ…そろそろ俺仕事に戻る。」
『う、うん。ちゃんと寝てちゃんとご飯食べてね。頑張りすぎちゃダメだよ。』
「ありがとう。じゃあ…」

電話を切った後、しばらく余韻に浸っていた。
今まで誰かに心を許すことはなかった。
なのに、灯には許してしまっている。灯が俺の心に入ってくること…何故か心地良いんだ。

灯がずかずか入ってきているわけではない。むしろ、すごく遠慮がちなんだ。
でも、彼女は俺の中にスッと入り込んでくる。

もっと入ってきてほしいという気持ちと、初めてのことだから少し怖いという気持ちもある。

だけど…灯が離れていくのは嫌だという気持ちは、間違いなく本物だ。
灯なら…きっと俺のそばにいてくれるよな。


*****

『灯の声聞きたいって思ってたとこだから。』
『最近会えなくてごめんな。仕事忙しくて…』
『可愛いよ。俺は、灯より可愛い女知らない。』

電話を切った後、私の脳内では彼の声が何度も再生されていた。
自惚れだと思うけど…あんなこと言われたら、『私のこと好きなのかな?』って思っちゃうよ…。

勇気出して電話してみて、良かった。
今日は良い夢見れそう。
…夢でユチョンに会えたらいいな。


*****

「ユチョン!」
やっと資料を作り終えて、家に帰ると、思いがけない奴がいた。
「…お前何してるの?もう会わないって言ったの忘れた?」

こいつ…まさかずっと家の前で待ってたのか?

「藤木灯とさっさと別れてよ!あんな子の何が良いのよ!私の方がユチョンを満足させられるわ!」
女は胸を張ってそう言った。
…胸のデカさだけは灯に勝ってるな。
「言いたいことそれだけ?俺、疲れてるんだよ。頼むから帰ってくれ。」
「何よ!そんなにあんな女がいいの!」

さっきから『あんな女』『あんな子』ってうるせえな…お前に灯の何がわかるんだよ。

「全部だ。お前にはわかんねえよ。」
「わからないわ!わかりたくもないわ!ああいう清純ぶった女ほど、中身はとんでもないんだから!」
「…灯のことをそれ以上悪く言うな!とっとと帰れ。」
「ユ…ユチョン…」

呆然としている女を置いて、俺は家の中に入った。


*****

「パク、ちょっと話があるんだ。」
翌朝、俺は上司からいきなり呼び出された。
「はい。」

部屋に行くと、上司はサラリと言った。
「お前、来月から福岡勤務だ。」
「え!?」
「ああ。2年目から新天地で頑張れ。お前はできるからどこでも通用するさ。」

転勤はつきものだと思っていたが、急すぎて間抜けな声を出してしまった。

福岡…転勤…

俺の頭の中には、しばらくその二つの単語がグルグル回っていた。
そして、そのあとはずっと灯の顔ばかりが浮かんでいたのだった。


つづく
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by rin1119a | 2013-12-25 19:36 | 熱情 | Comments(0)