JYJの妄想小説ブログです。妄想小説が苦手な方は閲覧しないでください。JYJも妄想も好きな方は是非どうぞ(^^)気に入ってもらえますように(*´∀`)


by 凛

熱情 第13話

「転勤ね…福岡でも元気でね。私とはサヨナラだけど、本命さんとはどうするの?」
「…気づいてたのか…」

気づくわよ(笑)
遊びとはいえ、本命さんより長くあなたと一緒にいるんだから。

あなたをそんなに夢中にさせる人…どんな人か見てみたいわ。


*****

「転勤!?福岡!?」
「あぁ。来月から。」

久しぶりに会えた日に、信じたくないことを告げられた。

嘘でしょ…転勤なんて…

もう私とは終わりなんだ…
それしかない。

いつか終わりが来るとは思ってはいたけど、いきなり過ぎて受け入れられない。
俯いて涙を流しそうになるのを誤魔化す。

すると、彼に顔を上げさせられた。

「泣くなよ…一生会えなくなる訳じゃないんだから。」
彼は、指で私の涙を拭いながら言う。
「ごめんなさい…」
「そんな顔されたら…ますます行きたくなくなるだろ。」

ぎゅっ

そう言いながら、ユチョンは私を思いっきり抱きしめた。
気のせいかもしれないけど、今までで一番力強く。

ユチョン…最後ぐらいは笑顔で…
笑顔でサヨナラしたいのに、そんなことされたら、私…

「灯…こっちに帰って来れるのは、盆と年末年始くらいだと思うけど…いつでも連絡してこいよ。あと…お前が福岡に会いに来るって手段もあるし。」
「えっ!?」
全く想像とはちがう話に、私は驚きの声をあげた。

「何驚いてるんだよ(笑)俺が福岡に行くこと以外は、今まで通りに決まってるだろ。」
「ユチョン…」
「…灯…俺…福岡行きたくない…」
「ユチョン…」

いつもの余裕たっぷりの口調じゃない。
心の奥から絞り出すような…悲痛な叫びのように聞こえた。
私と離れたくない…そう思ってくれてるんだよね?
私…まだ飽きられてないんだ…

私は彼の背中に手を回して、思いっきり抱きしめた。
離れたくない…でも…会社が決めたことだから仕方ない。
ユチョン…頑張って…

この日、私たちはずっと抱き合っていた。
そして、1か月後…
『いってくる』というシンプルなメールだけが送られてきて、ユチョンは福岡へ旅立っていった。


*****

「パク!今度のプレゼンの資料まだできてないのか?」
「すみません!あと少しかかります。」

2年目であること・周りの人間が変わったことによるストレスは、自分が思っていたよりも大きいらしい。

しかも、新しい配属先は規模が小さく、同期もいないうえに、年次の離れた人ばかりで気も遣う。
土地も変わって、顧客も変わると、今までの営業スタイルとまるっきり同じでは通用しない。

外回りから帰ったら、資料終わらせないと…今日は午前様だな。


*****

「彼から連絡あった?」
「…ないです…」

ユチョンが福岡に行って、1か月が経った。
最初の1週間は連絡あったけど…それから何をしても何の音沙汰もない。

もともと連絡は気紛れだったけど、こんなに長く連絡ないのは初めてだ。

「仕事が忙しいんだと思います…新しい場所で頑張ってるから、私に連絡してる暇なんてないんだと思います。」
「…たしかに忙しいだろうけど…忙しいのは彼氏だけじゃないじゃん。灯ちゃんだって、就活大変なのに。」
「私は彼に比べたら全然…」
「嘘…かなりストレス溜まってるよね?彼のことも就活のことも…サークルだって人手が足りないから、灯ちゃんが手助けしてるんでしょ?一体いつ休んでるの?」

ジェジュンさんには何でもお見通しだ…。
正直、最近きつい。
後輩から『人手が足りなくて困ってるんです!忙しいのに申し訳ないけど、灯さんが来てくれるなら安心なんです!お願いできませんか?』と必死に頼まれたら、断れなくて引き受けた。

私なんかを必要としてくれるのが嬉しくて…。
弱音を吐いたって周りに気を使わせるだけだから、グッと飲み込んで頑張るしかない。

就活は、なかなか思い通りにいかなくて本当に辛い。
自分なんかを雇ってくれる会社があるように思えない。

だけど…笑顔忘れたらダメだから、明るく頑張らなきゃ。

「薬だってかなり飲んでるよね?飲みすぎたら、薬も害にしかならないんだよ?」
「薬を飲んだら…気持ちも落ち着くし…少しは眠れるし…」
「薬じゃなくてさ、周りの人間にもっと頼ってよ!」

『暗い顔しないでよ。お母さんが大変なの知ってるでしょ?あんたのことまで、気にしてる余裕なんかないの。』

私が暗い顔したらダメなの。
周りに迷惑かけるの。
いつもニコニコ明るくしていなきゃ、私は見捨てられる。

私は、ジェジュンさんの優しさに甘えすぎてる。
ダメなの。私なんかが周りに甘えちゃ。
迷惑にしかならない。

「灯ちゃん…お願いだ…本当に本当に俺は君が心配なんだ。俺で良かったら、いつでも話聞くから。そばにいるから。」
「ジェジュンさん…ごめんなさい…迷惑かけてばかりで…」
「迷惑なんかじゃない!」

『藤木さんは、人手が足りない時に絶対に入ってくれるから、助かるわ。』
『藤木さんはいつもニコニコしてて優しいから、仕事でわからないこと聞きやすいです。』
『灯さんは本当に優しくて、良い先輩です!大好きです!』
『灯はいつもニコニコしてて明るくて本当にいい子!大好き!』

本当の私は…ちょっとしたことで落ち込んで悩むの。
みんなが思ってくれてるようないい子じゃない。

でも、本当の弱くて何の役にも立たない私を見せたら…誰も私のそばにいてくれなくなる。

優しくて明るくていい子の私じゃなきゃ…


つづく
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by rin1119a | 2013-12-28 19:32 | 熱情 | Comments(0)